インフラDX大賞の受賞者決定 33企業・団体に栄誉

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 国土交通省は、デジタル技術を活用して建設生産プロセスの高度化・効率化に取り組んだ企業・団体をたたえる「インフラDX大賞」で、2025年度の受賞者として33企業・団体を選んだ。国土交通大臣賞には、中和コンストラクションや前田建設工業が選ばれた。26年1月中旬に表彰状の授与式を開催する予定。  インフラDX大賞は、建設現場の生産性向上に向けて、17年度から「i―Construction大賞」として表彰を開始した。22年度に現在の名称に変更し、インフラの利用やサービスの向上といった建設業界以外の事例も表彰の対象に含めている。「工事・業務」「地方公共団体等の取り組み」「i―Construction・インフラDX推進コンソーシアム会員の取り組み」の3部門で表彰している。  工事・業務部門では、中和コンストラクションが施工した「栗平川2号砂防堰堤垂直壁他工事」が国交大臣賞に選ばれた。現場事務所にある操作室からバックホウを遠隔操作したり、オペレーターが複数の建機を遠隔操作するなどで省人化を実現したことが高く評価された。  地方自治体の部門では、和歌山県田辺市と熊本県玉名市が国交大臣賞に輝いた。田辺市はデジタルツイン技術を活用したインフラ管理や防災、玉名市は3Dモデルを活用した防災や都市政策の仕組みづくりに取り組んだ。  i-Con・インフラDX推進コンソーシアム会員の部門では、前田建設工業と法政大学が実施した「ボクセル型インフラデジタルツインの構築」が国交大臣賞となった。ゲームソフト「マインクラフト」のように直感的に理解できるモデルの構築が、遊びながらインフラ分野の理解が深められるとして、建設業界の担い手不足問題の解決に有効と判断された。  3部門の受賞者は次の通り。 <工事・業務部門> 【国土交通大臣賞】  中和コンストラクション 【優秀賞】  ▽砂子組▽橋本店▽藤根建設・高福組・吉忠組・高橋重機・高建重機・佐藤建設地域維持型JV▽応用地質茨城営業所▽小川・初雁特定JV▽岡部▽大林・大本・市川特定JV▽五洋・若築・大本特定JV▽鴻治組▽月の輪建設工業▽礒部組▽五洋・不動テトラ特定JV▽錢高組 <地方公共団体等の取組部門> 【国土交通大臣賞】  ▽和歌山県田辺市▽熊本県玉名市 【優秀賞】  ▽札幌市▽福島市▽長野県▽山口県▽徳島県 <i―Construction・インフラDX推進コンソーシアム会員の取組部門> 【国土交通大臣賞】  ▽前田建設工業・法政大学 【優秀賞】  ▽植村建設▽鹿島▽ニチレキ・スマートシティ技術研究所▽西松建設▽国土開発工業▽大日コンサルタント▽東邦ガスネットワーク・アンドパッド▽梅田土建▽奥村組 【スタートアップ奨励賞】  ▽nat▽GRIFFY