名市上下水道局 温室効果ガス排出量 前年度比1・7%減

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上下水道局 環境報告書(2025年版)より

 名古屋市上下水道局は、2025年版の環境報告書をまとめた。温室効果ガス排出量(24年度、CO2換算、以下同じ)は15・5万㌧で、前年度と比べ1・7%減少、基準年度(13年度、18・5万㌧)比では16・2%削減している。  24年度の温室効果ガス排出量は15・5万㌧。23年度は15・7万㌧だった。温室効果ガスの種類別にみると、CO2排出量は水道、下水道、工業用水道、共通事業のいずれの分野でも削減した(事業別の排出量は水道事業3・1万㌧、下水道事業7・9万㌧、工業用水道と共通事業は計0・3万㌧)。主に下水処理の過程で発生する一酸化二窒素は3・1万㌧(前年度比0・1万㌧増)、メタンは0・9万㌧(同微増)。  温室効果ガス排出量の約65%を占める電力使用量の削減は、自然流下の範囲拡大など送配水方法の変更(水道)や超微細気泡散気装置の導入(下水道)、ポンプ設備・変圧器などの更新時に省電力設備の導入などを行っている。24年度導入実績では、高効率変圧器を鍋屋上野浄水場、志段味配水場、岩塚水処理センターに設置した。また、再生可能エネルギー電力を水の歴史博物館で24年度に導入している。