府 南部流域・北部流域でウォーターPPP 大和川下流などで26年度発注

大阪
 大阪府南部流域下水道事務所と北部流域下水道事務所は、各所管の処理区で導入するウォーターPPPの導入に向けた方針を固めた。南部流域下水道事務所は、2027年度の事業開始を目指し、26年度に実施方針を公表、事業者選定に係る入札公告を行う計画だ。  南部流域下水道事務所では、大和川下流流域と南大阪湾岸流域でウォーターPPP事業を実施する。対象処理区は大和川下流流域の今池、大井、狭山処理区と南大阪湾岸流域の北部、中部、南部処理区。管理・更新一体マネジメント方式(レベル3・5)の更新支援型を想定し、管路施設を対象とする。  異業種JVによる受注を検討しており、事業者が行う業務は、統括管理、巡視点検・清掃・調査診断、緊急対応を含む修繕工事(維持管理)、ストックマネジメント計画策定、修繕・改良設計など。  この他、実施に向けたプロフィットなどの詳細は発注支援業務で詰めていく。 ■発注支援業務は参加者なく不調  同事務所は、11月28日に実施方針などの詳細検討や発注支援を行う「大和川下流流域下水道外ウォーターPPP発注等支援業務委託(R7―1)」の一般競争入札を公告したが、入札参加者がおらず不調となった。現在、発注方法や時期を再考しており、27年度のウォーターPPP事業開始に向けて、発注支援の委託について年度内に方針を決める。 ■北部流域は更新型で28年度に公告  北部流域下水道事務所では、26年度に発注支援業務を委託し、27年度に実施方針案を公表、28年度に入札公告を予定。29~30年度の事業開始を目指す。  安威川流域中央処理区と淀川右岸流域下水道高槻処理区での実施に加え、猪名川流域原田処理区を検討している。管理・更新一体マネジメント方式(レベル3・5)の更新型を想定し、管路施設を対象とする。  受注者形態は異業種JVもしくはSPCを想定。管路施設を対象とし、統括管理、巡視点検・清掃・調査診断、緊急対応を含む修繕工事(維持管理)、ストックマネジメント計画策定、修繕・改良設計に加え、改良工事(更新業務)を委託する。