東京国際クルーズふ頭の拡張検討 岸壁延伸、新ターミナルビルも 都

東京
 東京都港湾局は東京国際クルーズふ頭の拡張を検討する。大型クルーズ船が2隻同時に接岸できるよう岸壁や駐車場などの用地を延伸するとともに、既存と同規模以上の新たなターミナルビルの整備も想定して施工方法や概算事業費、整備スケジュールなどを考える。関連業務をパシフィックコンサルタンツ(千代田区)に委託。2026年7月31日の納期で成果を得て、後続の展開につなげる。  東京国際クルーズふ頭(江東区青海2丁目)の既設岸壁はジャケット桟橋式の延長430㍍、水深11・5㍍、エプロン幅30㍍。隣接のジャケット桟橋上に立つ鉄骨造4階建て延べ1万9114平方㍍のターミナルビルとクルーズ船との間を2基のボーディングブリッジで渡す。  東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催やクルーズ船の大型化への対応を目的に整備して、20年9月に開業した。駐車場などの用地や岸壁の工事を五洋・清水・りんかい日産JV、東亜・本間JV、東洋・不動テトラJVが、ターミナルビルの建築工事を五洋・東亜JVが手掛けた。  東京港の第9次改訂港湾計画(23年11月)によると、同埠頭は今後のクルーズ客船などの寄港ニーズに対応するため岸壁を250㍍延伸。既設の430㍍と合わせて総延長680㍍、水深11・5㍍で2バース体制を確保して、大型と中型のクルーズ船が2隻同時に接岸できる規模にするとしている。  今回の業務では港湾計画の規模よりも岸壁などをさらに伸ばし、大型クルーズ船の2隻同時接岸が可能になる整備を検討。延伸部の構造形式は既設の岸壁などで採用したジャケット桟橋を有力な候補としつつ、複数案を比較して最適なものを選ぶ。  併せて新たなターミナルビルの整備を検討。既存施設と同規模以上を想定し、構造や諸室の規模・配置計画を整理する。新たに設けるボーディングブリッジの形式なども検討対象だ。  いずれの整備も既設岸壁の運用などに影響を与えない施工方法を立案し、概算事業費と整備スケジュールを練ることにしている。