石手川など3河川整備計画原案を承認 愛媛県の河川整備計画専門委

四国

12月26日県庁第一別館で開かれた県河川整備計画専門委

 愛媛県は、「重信川水系石手川(松山市)」「大川水系(松山市)」「喜木川水系(八幡浜市)」の各河川整備の目標と実施に関する事項などを定める河川整備計画(原案)を2025年12月26日開催の河川整備計画専門委員会(会長・鈴木幸一愛媛大学名誉教授)=写真=で示した。委員の意見を踏まえ、県は今後、河川整備計画案の取りまとめを急ぐとともに、所定の手続きに従い計画を決定・公表する考えだ。  重信川水系石手川は幹川流路延長約26・3㌔、流域面積約110・0平方㌔。河口から3・3㌔ポストまでは国管理区間で、それより上流は県が管理(ダムは国管理)する。家屋や農地への浸水被害の防止や軽減を目的におおむね15年間の整備計画(改修)を策定する。  計画では、年超過確率70年に一度規模の洪水(流量毎秒440立方㍍)を基準地点「湯渡」におけるピーク流量に設定(将来は河川整備基本方針に掲げる80年に一度規模を目指す)。主に河道掘削・護岸整備や余裕高0・8㍍不足区間の築堤、河床掘り下げなどを環境に配慮しながら行い、流下能力の向上や洪水通過断面不足の解消を図る。  大川水系は幹川流路延長約9・8㌔、流域面積約24・1平方㌔。本川の大川と1次支川として久万川、吉藤川、丸山川で形成する。家屋や農地への浸水被害の防止や軽減を目的におおむね30年間の整備計画(改修)を策定する。  計画では、年超過確率10年に一度規模の洪水(流量毎秒85立方㍍)を基準地点「大川橋」におけるピーク流量に設定(将来計画流量は毎秒120立方㍍)。主に河道掘削や河道付け替え、護岸整備、築堤などを環境に配慮しながら行い、流下能力の向上などを図る他、橋梁架け替えや取水堰改修(撤去・復旧)などを施す。  喜木川水系は法河川延長約11・4㌔、流域面積約30・8平方㌔。本川の喜木川と1次支川の新川、今出川、出石川、野地川で形成する。1967年に喜木川改良工事全体計画(小規模河川)を策定し、神越橋上流約1・2㌔が築堤・護岸整備済みで、計画区間外は災害復旧などで局所対応を実施している状況。家屋や農地への浸水被害の防止や軽減を目的におおむね30年間の整備計画(改修)を策定する。  計画では、年超過確率10年に一度規模の洪水(流量毎秒210立方㍍)を基準地点「山崎橋」におけるピーク流量に設定(将来は河川整備基本方針に掲げる30年に一度規模を目指す)。河口から0㌔800ポストまでは河道掘削や河道拡幅、築堤、橋梁架け替え(和田橋、江ノ口橋)、落差工撤去を実施する他、1㌔150から1㌔228ポストまでは築堤、1㌔800から2㌔183ポストまでは河道掘削と落差工撤去をそれぞれ環境に配慮しながら施すことにしている。  なお、これら河川整備計画の推進に当たっては、流域治水を視野に入れた「流域治水プロジェクト」と整合性を持たせながら被害の軽減に努めるなど、防災・減災対策に取り組むことにしている。  各原案は会長一任でおおむね認められたが、委員から石手川と大川水系で環境調査データの不足について指摘があり、特に石手川では26年度に改めて底生生物や魚類の調査を実施することを決めた。また、計画期間が長すぎる点について懸念する声もあり、住民の安全確保をより迅速に進めるべきとの要望もあった。