UR 多摩NT永山の団地再生に着手 15棟591戸の跡地活用へ

東京

多摩ニュータウン永山団地の現況(近隣センター付近)

 UR都市機構は多摩ニュータウン永山団地の団地再生事業に着手した。89棟3209戸のうち15棟591戸を対象とし、隣接敷地で建設中の新たなUR賃貸住宅などへ居住者が移転した後に取り壊して跡地活用を図る。残りの74棟2618戸に計画的な修繕を施して継続管理する中で、近隣センター(住民が買い物などを行う場)の付近に立つ6棟180戸については周辺の土地利用の動向を踏まえて対応方針を継続検討する。  多摩ニュータウン永山団地(多摩市永山2~4丁目)は小田急永山駅・京王永山駅から南へ徒歩9~22分の敷地約28・4㌶に5~11階建ての89棟3209戸が立地。1970~90年度に管理を開始した。2018年12月のUR賃貸住宅ストック活用・再生ビジョンで▽建て替え▽集約▽用途転換▽改善―の4手法を複合的・選択的に実施する「ストック再生団地」の一つに位置付けられている。  地元市のまちづくりに関する上位計画などを踏まえて団地再生を検討。その結果、市との土地交換で取得した隣接敷地約2㌶(旧東永山小学校跡地、多摩市永山3ノ9)に新たなUR賃貸住宅を建設して居住者の移転先の一部とする他、敷地の南端を走る幹線道路(南多摩尾根幹線)沿道の土地利用転換や、敷地の中央部にある近隣センターの再生、既存住宅の修繕・改修などに取り組むことになった。  新たなUR賃貸住宅は「第1」の201戸(10階建て)と「第2」の160戸(11階建て)の合計361戸で25年8月に着工した。それぞれの建築工事を鴻池組と淺沼組が担当。28年8月末に完成する予定だ。  団地再生事業に着手した15棟591戸は近隣センター近くの4―1―1号棟(11階建て)と、幹線道路沿道の4―3―1~14号棟(5階建て)。新たなUR賃貸住宅などへ居住者が移転した後に取り壊し、4―1―1号棟の跡地に団地の暮らしに必要な機能を、4―3―1~14号棟の跡地には地域の魅力向上につながる新たな機能を導入する方向だ。  残りの74棟2618戸は計画的に修繕を行って安全で快適に住み続けられるようにする。このうち近隣センター付近の6棟180戸については、近隣センターの再生に取り組む中で周辺の土地利用の動向を踏まえて引き続き対応方針を検討していく。対象は4―2―7・8・9・21・23・25号棟(5階建て)。スーパーが入居する4―2―1号棟(平屋)の耐震性能の低さも課題となっている。