明日の星 初めての現場にワクワク 大極彩奈さん
東京
大極彩奈さん
鋼構造物塗装や建築塗装で多くの実績を持ち、5~7年に一度のペースで実施される東京タワーの塗り替えも担う平岩塗装。50年以上にわたって東京のシンボルを守り続けている。2005年から高卒の採用を積極的に進めており、入社後は資格取得と体系的な基礎知識の習得を目的に塗装学校へ通わせるなど、若手育成に力を注ぐ。地元の秋田を離れ、入社3年目となる大極彩奈さんは「私にとって現場の仕事は天職」という期待の若手だ。入社したきっかけや現在の仕事内容、これからの目標などを聞いた。
―入社のきっかけは
「地元よりも何でもある東京で働きたいという憧れがあった。高校3年の就活時に進路指導室で『東京タワーを塗装しています』と書いてある当社のカタログを目にした。直感でここしかないと思った。その後の面接も丁寧に接してくれ、希望通り入社できた時は本当にうれしかった」
―現在の仕事は
「親方をはじめ3人でチームを組み、今は大規模な工場の新築現場で外壁や内装を塗装している。もともと事務職は向かない。体を動かす現場が合っている。週1回、塗装技能士の資格取得に向けて学校に通っているが、こうした会社のサポートにも感謝しかない」
「大規模な現場が多く、初めての現場ではいつもワクワクして感嘆の声が自然と出てしまう。それぞれの現場の一員として働く誇りのような感情をいつも抱いている」
―現場が厳しいと感じることはあるか
「ほとんどない。若手にきつく当たる人もいるのかなと最初は不安もあったが、現場の職人さんは厳しい中にも優しさがある。自ら建設業の道を選んだ以上、怒られることもある程度覚悟していたが、怖いと感じる人はいない」
―そうした周囲の対応をどう受け止めているのか
「言動に必要以上に気を配る社会背景があることは理解している。でも、そこまで気を遣わなくてもいいような気がする。一度だけ鉄骨にチョークで記してあった目印を間違って消してしまったことがあった。その時は“おい”と語気強めにとがめられ、真剣に反省した。安全最優先の現場では、言われて気づくこともある」
―これまでで印象に残る現場は
「初めてだった赤坂のオフィスビルの新築現場。鉄骨のさび止め、パテ処理などを経験した。今も一緒に仕事をする親方と意思疎通を図る上で重要な現場だった。竣工後のプレートに自分の名前が刻まれたことにも感動した」
―今後の目標は
「どの現場でも知られる存在の親方のようになること。何を聞かれても答えられる知識があり、あいさつ、身なりなど基本を大事にしている。資格取得はもちろんだが“礼儀正しい職人”を目指していきたい」
