牧之原市 立地適正化計画案示す
静岡
牧之原市は、策定を進めている「牧之原市立地適正化計画(案)」を示した。相良牧之原インターチェンジ(IC)周辺複合拠点では、広域の交通利便性を生かすとともに、商業機能などの誘導により、複合的な機能を備えた地震や津波に強い高台地域の拠点として魅力を高める。榛原都市拠点と相良都市拠点の既成市街地については、多様な都市機能の集約と維持に努めていくとしている。
立地適正化計画は、医療・福祉・商業施設などの都市機能の誘導を図る「都市機能誘導区域」と居住を誘導する「居住誘導区域」などを設定するとともに、公共交通によるネットワークを確保し、「コンパクト・プラス・ネットワーク」の考え方に基づいたまちづくりの指針となるもの。市は24日までパブリックコメントを実施しており、2025年度内にまとめる予定。
目標年次を40年度としており、「コンパクトで利便性の高い市街地がネットワークでつながり、安全・安心・活動的に暮らせる都市づくり」を基本方針に掲げている。
目指す将来都市構造は、「榛原都市拠点」「相良都市拠点」「相良牧之原IC周辺複合拠点」「地頭方地域生活拠点」を設定し、都市機能誘導区域とする。また、拠点間を連絡する既存の公共交通ネットワークであるバス路線を「都市軸」として設定する。
居住誘導区域の設定は、用途地域を基本に都市機能誘導区域の背後地に設定。また、各拠点での都市機能の低下を回避するため、居住誘導区域を設定・誘導を図る。
都市機能誘導区域が設定された4拠点の役割として、榛原都市拠点と相良都市拠点は、行政中枢機能・商業機能・医療機能など、都市機能を提供し、複合拠点などで不足する機能を補完する市の核となる拠点。相良牧之原IC周辺複合拠点は、地震や津波に強い高台に、広域の交通利便性を生かすとともに、商業機能などの誘導により、複合的な機能を備えた拠点。地頭方地域生活拠点は、南部地域における住居系を中心とした生活の拠点。
市は基本方針の実現に向け、誘導方針に基づき、国などの支援制度を有効に活用しながら誘導施策を優先的・戦略的に取り組んでいく予定。誘導方針ごとの主な誘導施策の概要は次の通り。
【各地域特性を生かした多様な都市機能を集約し利便性が確保された魅力的なまちの形成】
▽生活に必要な拠点機能の充実(榛原都市拠点、相良都市拠点)―魅力的な義務教育学校施設の整備推進、拠点間の道路ネットワークの強化
▽魅力を高める拠点機能の導入(相良牧之原IC周辺複合拠点)―牧之原市IC北側土地区画整理による高台の新拠点整備の推進、魅力的な義務教育環境の整備推進
▽支援制度による都市機能や居住の誘導(各拠点)―支援制度による誘導、各種支援制度・支援体制の拡充
【拠点間を結ぶ公共交通網などによる富士山型ネットワーク構造の構築】
▽地域公共交通計画と連動した取り組みの推進―現在運行している路線バス、自主運行バスの活用と再編、新交通システムの導入検討など
【災害リスクを考慮した誘導区域の設定と防災指針の位置付け】
▽災害リスクを考慮した誘導区域の設定と防災指針の位置付け―防災性の向上(安全・安心の確保)、海岸防潮堤・河川の整備、避難体制の整備など
