外国人材の病院受診を支援 32言語対応で無料電話相談
中央
建設技能人材機構(JAC)は、建設分野で就労している1号特定技能外国人が病院を受診しやすくするため、病院の検索や予約、医療通訳を提供するサービスを開始した。オンラインの窓口からウェブ通話で32言語に対応したコールセンターに接続し、日本語に不慣れな外国人が安心して医療にアクセスできるようにする。24時間・365日利用可能で、通話料や通訳料は無料となっている。
建設現場でのけがだけでなく、日常生活での体調不良などもサポートする。建設分野の受け入れ企業は中小零細も多く、医療専門の通訳を自前で手配することは難しい。多言語サポートを提供することで、外国人材の健康を守るとともに、受け入れ企業の負担を軽減する。
利用できるのは1号特定技能外国人(建設分野)のみ。スマートフォンでアクセスした申し込みフォームから利用を申請し、送付されたURLからウェブ通話に接続してサポートを受ける。
外国人材と通話で症状や希望条件を確認し、受信先候補の病院情報を提供する。病院・診療所の予約も支援する。ウェブ通話を利用し、外国人材と病院との間を電話で通訳することもできる。けがで入院した際は日額1400円(限度は180日)、手術した場合も所定の金額を見舞金として支払う。
ベトナム語やインドネシア語、タガログ語、中国語、英語といった特定技能外国人に話者の多い言語だけでなく、クメール語(カンボジア)やミャンマー語、タイ語、モンゴル語といったアジア圏の言語、アラビア語、トルコ語、ロシア語などもカバーし、全体で32言語とした。
外国人材との「秩序ある共生」に向けた取り組みの一環となる。建設分野における外国人材の育成・確保に向けた国土交通省の有識者会議がまとめた報告書でも、外国人材が地域に根付くための生活面での支援策としてJACによる医療サポートを見込んでいた。
JACは、外国人材が暮らしやすい環境を整えることで、給与や安全といった側面以外でも,
日本の建設業で働くことにメリットを感じてもらい、国際的な人材獲得競争を有利にしたい考えだ。
JACはこの他、建設分野の全ての1号特定技能外国人を対象に、日常生活トラブルに対応した損害賠償責任保険の提供や、母国の電話による生活相談窓口の設置も検討している。
