2025年の倒産件数 建設業は4年連続増加 12年ぶりの2000件超

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 帝国データバンクのまとめによると、2025年(25年1月~12月)の建設業の倒産件数は前年比6・9%増の2021件となり、4年連続で増加した。倒産件数が2000件を超えたのは13年以来12年ぶり。人手不足を直接的な要因とする「人手不足倒産」が増加したほか、建築基準法改正に伴う住宅着工戸数の減少も影響した。  建設業の倒産件数は21年を境に増加へと転じ、12年ぶりの水準まで増加した。ただ、リーマン・ショックの影響で過去最多の倒産件数(3446件)となった08年と比べると、6割に満たない。  25年の業種別の倒産件数は、総合工事業が4・5%増の627件、職別工事業が9・8%増の965件、設備工事業が4・4%増の429件だった。職別工事業では、労働集約型の「とび工事」などで、人手不足や人件費の上昇を背景に倒産が増えているという。  倒産要因別に見ると、人手不足倒産が14・1%増の113件と前年を上回った一方、「物価高倒産」は鋼材や木材の価格に一服感が出たこともあり、4・0%減の240件だった。帝国データでは、建設業の倒産件数が増加した要因として、人手不足に伴う人件費の上昇と工期の延長、物価高による資材価格の上昇などの価格転嫁が進んでいないことを挙げている。  倒産した企業の中には、売り上げを伸ばしている企業もあり、手元資金に余裕がなく、増加する運転資金需要に対応できないケースも増えていると見ている。  全産業の倒産件数は3・6%増の1万0261件。産業別では、サービス業の2648件が最も多く、小売業の2193件、建設業の2021件が続いている=グラフ参照。