都 東京国際クルーズふ頭を拡張 総事業費650億円
東京
東京国際クルーズふ頭の第2バースなどの整備イメージ
東京都は東京国際クルーズふ頭を拡張する。総事業費約650億円を投じて第2バースやターミナルを整備し、大型クルーズ船の2隻同時受け入れを実現させる。2026年度当初予算案に3億円を計上して整備に向けた調査・設計を進める。35年度中の開業を目指す。
東京国際クルーズふ頭(江東区青海2丁目)は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催やクルーズ船の大型化への対応を目的に整備して、20年9月に開業した。7万㌧超の大型クルーズ船(全長340㍍程度)が1隻入港できる。
岸壁はジャケット桟橋式の延長430㍍、水深11・5㍍で、エプロン幅は30㍍。隣接のジャケット桟橋上に立つ鉄骨造4階建て延べ1万9114平方㍍のターミナルビルとクルーズ船との間を2基のボーディングブリッジで渡す。
都は複数のクルーズ客船が東京港を新たに定期利用すると決定している現状に加え、今後も大型クルーズ船が増加すると見込んでいる。受け入れ能力を増強するため、第2バースとターミナルビルを整備することとし、26年度当初予算案に関連経費を計上する。
■パシコンで基礎調査
設計に先立つ基礎検討調査をパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が7月31日の納期で手掛けている。
業務では延伸する岸壁の構造形式を検討。既設の岸壁などで採用したジャケット桟橋を有力な候補としつつ、複数案を比較して最適なものを選ぶ。
併せて、既存施設と同規模以上を想定した新しいターミナルビルの構造や諸室の規模・配置計画を整理。新たに設けるボーディングブリッジの形式なども検討する。
いずれの整備も既設岸壁の運用などに影響を与えない施工方法を立案し、概算事業費と整備スケジュールを練ることにしている。
1月15日の26年度予算案に関する知事査定後、小池百合子知事は「大型クルーズ船が2隻同時に着岸できるようになれば、国際都市・東京の魅力がさらに増す」と事業の意義を説明した。
