浜松市 高竜地区の整備課題と今後の方針を報告

静岡
 浜松市は、JR浜松駅南側の高竜地区について、今後の常葉大学浜松キャンパス移転などに伴う整備課題や今後の方針を市議会に報告し、未利用の宅地の活用や未整備となっている都市計画道路の事業推進に取り組む方針を示した。11月定例会で栁川樹一郎議員(自由民主党浜松)の一般質問に濱田輝秀都市整備部長が回答した。  高竜地区は中央区砂山町、寺島町の各一部を区域とし、1997年度から2023年度の27年間に市施行の土地区画整理事業(対象面積11・3㌶)を実施。道路や公園などの都市基盤を整備し、都市交通の円滑化や安全な歩行者空間の確保を進め、地域の防災性向上につなげた。  しかし同地区は商業系用途地域に位置付けられている中、いまだ建築物が建てられていない宅地が全宅地の約16%に上る。また、隣接する都市計画道路砂山寺島線の一部が未整備となっていることも課題となっている。  同路線について濱田部長は、現在土木部が進めている街路整備と並行して土地所有者への個別の助言や必要な情報提供を行うとし、今後土地区画整理事業の効果を一層高められるよう、まちづくりの推進に努めるとの方針を示した。  また、同地区を含むJR浜松駅周辺は、立地適正化計画の中で広域サービス型都市機能誘導区域に位置付けており、広域な公共交通ネットワークを生かした交流やにぎわい創出につながる、商業・文化などの機能の集積を図る区域と定められている。  現状について濱田部長は、中心市街地活性化ビジョンとともに土地利用方針の策定作業を進めており、都心への新たな市街地開発事業などの民間都市開発を戦略的に誘導するための財政的支援や、規制緩和等の制度的な支援をパッケージ化するなどの対策について検討を進めている、と報告した。  駅南地区については今後常葉大学浜松キャンパスや専門学校などの移転が予定され、特に常葉大学キャンパスについては学生・教職員合わせて2000人近くが当地区に集まることとなり、新たに土地利用の誘発やにぎわい創出につながることが期待されている。  さらに、多くの学生が公共交通を利用して通学することも想定され、浜松駅から駅南地区にかけて、安全安心で快適な道路空間の確保が必要となってくる。  これらの対応を進める上で、土地区画整理事業や市街地再開発事業は道路を含めた基盤整備手法として有効と市は考えており、同地区での民間都市開発などの土地利用の動向を捉えつつ、必要な支援や協議調整を行う中で、新たなまちづくりについても検討を進める方針だ。