江東地区の排水機場増設 整備候補地を選定へ 都
東京
東京都港湾局は江東地区の排水機場の増設に向けて整備候補地の選定を進めている。気候変動に伴う降雨量の増加を見据えて同地区の排水量を高めるためで、複数の水門付近を挙げて検討中だ。具体的な整備地が決まれば地質調査や測量などを行って基本設計につなげていく。
排水機場の排水能力は東京港への降雨や下水道などの流入に対して、内水位が内部護岸の計画天端高を超えないように設定している。
2023年3月に策定した「東京港海岸保全施設整備計画」では、気候変動に伴って将来の降雨量が増加すると想定。そこで江東地区と芝浦地区に排水機場を増設し、必要な排水量を確保する方針を打ち出した。
このうち江東地区には辰巳排水機場(江東区辰巳1ノ13ノ26)が立地。1964年完成の立型軸流ポンプ1台(排水能力=毎秒12立方㍍)と2021年完成の同ポンプ5台(毎秒57立方㍍)で合計毎秒69立方㍍の排水能力を持っている。整備計画では地区の排水量を毎秒93立方㍍まで引き上げており、残りの毎秒24立方㍍分を排水機場の増設で対応する必要がある。
整備候補地の選定を巡っては▽辰巳▽あけぼの▽新砂―の三つの水門付近で検討。その中で新砂水門は再整備を進めている他、そばには辰巳排水機場への機能集約で稼働していない砂町排水機場(江東区新砂3丁目、敷地面積9583平方㍍)がある。
パシフィックコンサルタンツ(千代田区)に委託した計画調査業務を通じて整備候補地を選ぶとともに、砂町排水機場の敷地の利活用手法を考える。履行期限は2027年3月26日。
■芝浦地区も増設へ基本設計中
一方、芝浦地区では芝浦排水機場(港区港南3ノ9ノ63)の施設を増設する。既存施設は立型軸流ポンプ3台で排水能力が毎秒44立方㍍。隣接敷地(港区港南3丁目地内)へ新たに大型ポンプ3台を配置して、整備計画で定めた毎秒65立方㍍まで地区の排水量を引き上げる。隣接敷地は運河に面していないため、増設する施設と運河をつなぐ導水路も築造する。
パシフィックコンサルタンツが28年1月24日の履行期限で基本設計を担当。作業を進めながら一部の詳細設計に取り掛かり、順次工事を行う可能性がある。
