東京国際クルーズふ頭 岸壁延伸、用地拡張 港湾計画の軽易な変更
東京
東京国際クルーズふ頭の軽易な変更のイメージ
東京都は東京国際クルーズふ頭で大型クルーズ船の2隻同時受け入れを可能にするため、岸壁の延長を現在より370㍍伸ばして800㍍にする。新たなターミナルビルや駐車場の整備に向け、埠頭用地の面積も2・8㌶拡張して5・6㌶とする。また、大井コンテナふ頭の再編整備では埠頭用地の計画面積を2・1㌶拡張して141・3㌶にする。これらを盛る「東京港第9次改訂港湾計画」(9次計画、2023年11月)の軽易な変更案を1月26日の都港湾審議会(会長=内藤忠顕日本郵船特別顧問)に諮って承認を得た。
これまでの9次計画によると、東京国際クルーズふ頭は今後のクルーズ客船などの寄港ニーズに対応するため、延長430㍍の既設岩壁を250㍍延伸して総延長680㍍、水深11・5㍍で2バース体制を確保。大型と中型のクルーズ船が2隻同時に接岸できる規模にするとしていた。また、埠頭用地の面積も既設の2・8㌶と将来に整備予定の0・8㌶で合計3・5㌶となっていた。
都は複数のクルーズ客船が東京港を新たに定期利用すると決めている現状に加え、今後も大型クルーズ船が増加すると見込んでいる。そこで9次計画を軽微に変更し、岩壁の総延長を既設の430㍍と延伸の370㍍(既定250㍍+120㍍)で合計800㍍にして大型クルーズ客船の2隻同時受け入れに対応。埠頭用地の面積も既設の2・8㌶と拡張の2・8㌶(既定0・8㌶+2㌶)で倍の5・6㌶にして、拡張分を新たなターミナルビルや駐車場の整備に充てる。
これに伴い小型船だまりの既設小型桟橋2基を撤去し、既定の桟橋1基を削除する。
岩壁の延伸や新たなターミナルビルなどの整備に関しては、26年度当初予算で3億円を手当てして調査・設計を始める予定。総事業費を約650億円と試算している。35年度の開業を目指す。
一方、大井コンテナふ頭は施設容量の不足や世界の主要港で進む大規模なコンテナターミナル整備を踏まえ、最先端のコンテナふ頭にバージョンアップする。整備中の中央防波堤外側コンテナターミナルY3バースを種地にして、28年度に再編整備を開始する考えだ。
また、25年3月に策定した「Tokyo Container Vision 2050」では、再編整備の具体策として背後の民間所有地などをコンテナふ頭の機能強化に活用する方針を示していた。
今回の軽易な変更はこれらの実現を目的に、港湾関連用地としていた2・1㌶を埠頭用地に組み入れて、埠頭用地の計画面積を139・2㌶から141・3㌶に拡張する。なお、既設の埠頭用地は108㌶となっている。
