私たちの就職戦線27 墨田工科高校 専門工事業編

東京

ポラスグループに就職が決まった建築科3年生の竹島さん

 建設業の労働人口は減少傾向にあり、「団塊の世代」に当たる職人の高齢化が深刻な問題となっている。墨田工科高校建築科では3月に卒業予定の23人のうち、8人が専門工事職に就く。職人を目指す建築科3年生の竹島妃桜里さん、米田琉臣さんに就活事情を聞いた。  ―なぜ職人を選んだのか。  竹島「中学生の時から大工に憧れていた。きっかけは、学校の登下校の道中で、更地に一軒家が建つ工程を見る機会があったから。基礎から完成まで組みあがっていく建物を見るとワクワクした。元々モノづくりが好きで、女性で建設業に進む人は少なく重宝されると考えていたので、大工職は私にとってうってつけだった」  米田「父の影響が強い。父は北海道の型枠工事会社に勤めていて、父の仕事の話を聞くのが好きだった。特に札幌ドームの建設に携わった時の話を聞き、あそこまで大きな柱を自分の手で作れるのが面白いと感じた。プラモデルや段ボール工作などが得意だったので、将来はモノづくりができる建設会社に勤めたいと強く感じていた」  ―建設業に抱くイメージは。  竹島「建設業は男性ばかりのイメージだった。しかし設計関連や内装関連の企業を見ると、意外と建設業に携わる女性が多く驚いた。一戸建て住宅を建てるのは全て大工かと思っていたが、設備や内装、塗装など多くの人が関わりできると知り、面白い業界だと思った」  米田「建設業というと建築のイメージしかなかった。入学して勉強してみると、道路や河川などインフラ整備も建設業と知り驚いた。建設業は危険という印象も強かったが、安全管理を徹底していて、イメージは大きく変わった」  ―就活事情について。  竹島「中学生の時からなりたかった大工職一択で就活を始めた。調べてみると意外に大工の企業が少なかった。職種を絞ってから、休日数や福利厚生をチェックした。就職先に決めたポラスグループは休日数が120日ほどで、社宅があることが魅力的に映った。社員が技能五輪に出場し入賞したことを聞き、技術教育にも力を入れていると思い入社を決めた。給与はあまり気にせず、大工職として、技術力をアップできる企業を重視した」  米田「2年生の後半から就活を意識し始めた。高校で型枠施工技能士3級を取得し、型枠業には絶対に入りたいと思っていた。勉強していくうちに鉄筋業にも興味が湧き、まずは型枠と鉄筋の工事を得意とする企業を選んだ。そこから休日数の多さや施工実績、給与の高さ、教育制度、福利厚生が整っている会社を選抜。東京朝日ビルドは、型枠や鉄筋工事といった職人の他に、施工管理にも挑戦できる。たとえ型枠の職人が理想と違ったとしても部署移動できる点が魅力的に感じた。休日数は120日以上だったので、働きやすいと感じる」  ―将来の夢は。  竹島「まずは仕事に慣れてから、技能五輪に出場して入賞を目指したい。ゆくゆくは一人前の職人になって、後輩や部下に指導できるよう努力したい」  米田「まだ具体的になりたいものが決まっていないが、大きな建物に携わってみたい。都内の大型ビル現場で職長を勤め、友達に自慢できるような仕事をしたい」