第3弾 「現場を支える主役たち」~建設ディレクター導入事例~
東京
左から小野さん、寺山さん、石垣さん、清水さん
総合建設業の清水組(秋田県男鹿市)が建設ディレクターを導入したきっかけは、全国建設青年会議で講演した建設ディレクター協会の話を聞いたことだった。清水隆成代表取締役社長は、「現場に近い立場で現場を支える役割」という言葉に可能性を感じた。女性技術者の採用を進める中で、新たなポジションとして建設ディレクターに着目した。
講習には、事務系業務を経験してきた秋田営業所所長の寺山美鶴さんと現場代理人として実務経験を積んできた石垣李子さんの2人が参加。経験の異なる人材がどのような役割を果たせるのか、将来を見据えて検証する狙いがあった。
寺山さんは「未経験に近い自分でも務まる役割なのかを知りたかった」と話す。講習を通じて、建設ディレクターを現場でどう生かしていくかが見えるようになったという。石垣さんは、約3年間現場代理人としての経験があったが、「知らないことが多かった」と実感し「一から学び直したい」という前向きな姿勢につながった。
そのうち、石垣さんは現在、施工計画書の作成や写真整理、完成書類の取りまとめなどを担当。現場に足を運び、流れを把握することで先回りしたサポートを行っている。実際にサポートを受ける現場代理人の小野秀春氏は、「これまでは、現場作業後に書類を作成するのが当たり前だった。その業務をサポートしてくれることで、本来やるべき仕事に集中できている」と、働き方の変化を実感するとともに感謝の言葉を述べる。
石垣さんはフルリモートワークにも挑戦し、将来は複数現場を支援する体制づくりを見据える。現場と人を支える建設ディレクターは、働き方改革を進める重要な存在となっている。
