第5弾 「現場を支える主役たち」~建設ディレクター導入事例~
東京
左から佐伯ヤンジさん、志鷹茂樹社長、江野本彩子さん、谷口佳詠さん
富山県立山町の総合建設業・丸新志鷹建設には現在、建設ディレクター3人が在籍。そのうち2人を専任、1人を兼任とする体制で現場サポートを行っている。導入の背景には、完全週休2日制を取り入れた後も現場負担が減らず、書類業務が技術者の時間を圧迫していた現実があった。
そのような中、建設ディレクターを導入している他社の事例を目の当たりにし、即座に建設ディレクター協会に連絡したことが始まりだった。
営業と兼任で建設ディレクターを務める谷口佳詠さんは、契約関係書類や施工計画書などを担当。営業として社外に出る機会が多い強みを生かし、他社事例や新しい取り組みを社内に持ち帰る役割も担う。建設ディレクターの肩書があることで、現場や行政との調整も円滑になり、社内外の橋渡し役として存在感を高めている。
専任の江野本彩子さんは、施工体制台帳を中心に現場書類の作成・チェックを担当。情報共有とダブルチェックを徹底し、業務が属人化しない体制づくりを意識している。誰かが不在でも現場が止まらないよう、基盤を支える役割だ。
同じく専任の佐伯ヤンジさんは、経理や原価管理の経験を生かし、契約書類や道路使用許可申請など幅広い業務を担う。現場担当者の負担を身をもって理解し、「現場が本来の仕事に集中できる時間をつくる」ことを意識している。
導入後は残業も減り現場から「助かる」という声が多く寄せられる。志鷹茂樹社長は、「建設ディレクターは現場を手伝う存在ではなく、会社を成り立たせるために欠かせない存在」と語る。現場が本来の業務に集中できる環境を整えることで、品質や安全性の向上にもつながっている。
