第6弾 「現場を支える主役たち」~建設ディレクター導入事例~

東京

左から木﨑もえさん、段琢也専務取締役、武元美澪さん

 段建設工業(宮崎県都城市)は、新卒で採用した2人を建設ディレクターとして配置。現場と事務所の両面から現場を支える体制を築いている。2人を入社当初から建設ディレクターという職種に位置付けたのは、役割を曖昧にせず、主体的に成長できる環境を整えたいという考えからだ。  段琢也専務取締役は、初めて建設ディレクターの紹介を見たとき、事務作業にとどまらず現場を理解し、ICTや書類業務で技術者を支える新しい役割に可能性を感じた。また「ディレクター」という名称も若い世代に関心を持ってもらう入り口として有効だと思った。  導入の背景には社員の高齢化という課題があった。平均年齢は50代後半。このままでは、組織が先細りになるという危機感から新卒採用の切り口として建設ディレクターを打ち出したところ、説明会にはこれまでにない数の学生が集まった。そこで採用した2人の新卒社員が建設ディレクターとして活躍している。  木﨑もえさんは現場の書類作成などを行う。直接現場に足を運び、監督と工事の状況を確認しながら情報を整理する。現場を見ることで業務の意味を理解し、「次に何が必要か」を考えて動けるようになっているという。  武元美澪さんは積算業務を中心にCCUS管理や各種書類作成を担う。数字の先に現場があることを意識し、慎重かつ確実に業務を進めている。「会社の利益のために」と努力を続ける。  2人の存在が、社内に活気をもたらし、監督陣の育成意識も高めている。段専務取締役は、建設ディレクターを「現場と会社をつなぐ中核的な存在」と位置付ける。現場が本来の業務に集中でき若手が成長し続けられる仕組みを支える職域、それが建設ディレクターだ。(おわり)