川崎市 旧宮内職員寮の利活用 市場調査に4者
神奈川
川崎市財政局は、中原区にある旧宮内職員寮の利活用を検討するため、サウンディング型市場調査を実施した。福祉事業者1者、不動産業者3者の計4者が参加。参加者からは「市が躯体の改修費用を負担することも検討してほしい」などの意見があった。調査は2025年12月19~24日に行った。26年度に事業者を公募する。
サウンディング調査では、近年の建築工事費の高騰に触れ、「改修費負担の増大が見込まれる。貸付料を可能な限り低廉にしてほしい」「建築費用の上昇分を居住者の賃料に反映させることは困難。事業実施者が躯体改修費用を負担する場合、相当分について貸付料を減額してほしい」という声が上がった。
事業期間については、「契約期間が長いため、社会情勢の変化に対応して事業計画を見直せるように契約内容に幅を持たせてほしい」「実施する事業によって適切な期間は変わる。多様な事業者の参画を促したいなら柔軟性を持たせる方がいい」などの意見があった。
市は、事業スキームとして20年程度の定期建物賃貸借契約を想定している。事業者には、既存建物の改修・活用の提案の他、地域の魅力向上や交流促進などの機能も求める。
旧宮内職員寮(川崎市中原区宮内2ノ7ノ5)は、鉄筋コンクリート造5階建て延べ1877平方㍍の建物。1995年3月の竣工で51室の住戸がある。
敷地面積は919平方㍍。東側が国道409号に面している。用途地域は準工業地域で、容積率は200%、建ぺい率は60%。第3種高度地区に指定されている。
2022年3月で職員寮としての機能を廃止した後、未利用状態が続いている。施設が老朽化しているため、住居として利活用する場合には外壁補修や給湯・給排水設備の更新などが必要となる見込み。
26年度に事業実施者を公募する予定で、定期建物賃貸借契約を締結した後、27年度で必要な改修を実施。28年度から事業を開始する計画だ。
