青年経済人のリーダー 横浜青年会議所理事長・川本泰之さん

神奈川

川本泰之氏

 経済界をはじめ、幅広い業種で活躍する若手で構成する横浜青年会議所の第75代理事長に就任した。これまで多くの建設業団体トップも務めてきた重責。「自分がしくじると会の歴史に傷を付けてしまう。成長の機会をいただいている」と気を引き締める。  同会では新理事長が1年の任期の運営テーマを自ら決める。今期のテーマは「他者を想いやり、社会に応え、導く」という意味を込めて「応導(おうどう)」とした。「私たちの本業はさまざまで、まちを良くしようという思いはあってもしょせん素人。でも真剣に行動し続ければ皆が応援してくれる」と、会員には地域を牽引(けんいん)する青年経済人としての自覚を促す。  新たな取り組みとして、横浜市内の歴史的建造物や公園の利活用について、税収増と自治体負担の軽減を実現する官民連携の政策をまとめる方針。「民間の経済団体だからこそ財源を考えて、どうやったら経済がうまく循環するのか、しっかりとモデルケースを示したい」と語る姿は、川本工業に入るまで横浜銀行に勤めた、バンカー時代を彷彿(ほうふつ)とさせる。  1月16日の新年式典で横浜市長、県知事をはじめとする来賓が居並ぶ中、台本なしで1年の施策を演説。新理事長の所信表明は、同会に受け継がれる過酷とも言える通過儀礼だ。約20分にわたる原稿を暗記し、無事話し切った。直後に祝辞を述べた横浜商工会議所副会頭は、父の川本守彦氏。「思い切ってやれ」との激励に、会場は大きく沸いた。 【略歴】  2019年横浜青年会議所入会。23年理事兼循環経済実践委員会委員長、24年常任理事兼横浜開港祭実行委員長を経て26年1月より現職。川本工業(横浜市中区)取締役常務執行役員。横浜市在住。36歳。