人のつながりで「技術立社」経営 鹿島次期社長が会見
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押味至一会長兼社長と握手を交わす桐生雅文次期社長(右)
「186年の歴史を誇る〝技術立社〟として、常に高い品質のものを顧客に届ける。そのためには、先輩方から受け継いだ技術をしっかりと今後の世代に伝承していきたい。人と人とのつながりを経営に生かしていく」―。鹿島(港区)の次期社長に内定した桐生雅文常務は、2月12日に開いた記者会見でこのように述べ、AIやDX、BIMといった先端技術を活用し、ナレッジ(知識)の伝承と建設バリューチェーンの拡大に努める考えを示した。
また、「建築の現場一筋に歩み、ここ2年は横浜支店長を務めてきた」と自身のキャリアを振り返りつつ、「変化の激しい社会の中でも、その荒波に飲まれることのないようにと、天野裕正前社長(故人)が進めてきた各種の施策を継承し、それをさらに一段高いレベルへと引き上げたい」と語り、新たな企業価値の創出に意欲を見せた。
建設市場の先行きについて「老朽化が進むインフラの維持管理や防災・減災の投資は拡大する」と予測。併せて「機能更新を目的とした都市部の大規模な再開発やその潜在的な需要は大きく、引き続き注視していきたい」とした他、半導体や医薬品など製造系の先端分野をはじめ、データセンターや物流倉庫といったプロジェクトの増加にも対応していく方針だ。
担い手の確保・育成については「魅力の発信と処遇の改善が急務だ」と強調。機械化・省人化を進めながら、さまざまな角度から業界を挙げて課題に取り組む必要性を説いた。
