明日の星 生涯スポーツ建設 馬場大遥(ばば・だいち)さん

東京

馬場大遥さん

 公園やグラウンド、学校施設などのスポーツ環境整備を手掛ける生涯スポーツ建設(さいたま市南区、飯島寛一社長)。関東一円を中心にグラウンドやテニスコートの改修、人工芝・天然芝の施工、防球ネットや遊具の新設、外構整備などを展開し、地域のスポーツ環境を支えている。鹿児島県出身の馬場大遥さんは、自動車整備士として自動車整備業を経験した後、未経験の建設業界へ飛び込んだ。5年目となる現在は施工管理として現場を任され、若手の育成にも力を注ぐ。異業種からの挑戦についてその原動力と将来像を聞いた。  ―建設業に入ったきっかけを教えてほしい。  「社会人になり地元にある、カー用品店に就職した。その後、地元を離れ自動車工場の製造部門で働いていたが、コロナ禍の影響で工場が長期間稼働休止となったことを受け、将来を真剣に考えるようになった。もともとエンジン車が好きで業界に入ったが、電気自動車が主流になっていく流れの中で、自分が本当にやりたいことは何かを悩むようになっていた。昔から上京したいという思いもあり、東京に出るなら、まったく違う世界でゼロから挑戦してみたいという気持ちが強くなった。そのような時に飯島社長と出会い、建設業の話を聞いた。現場ごとに環境が異なることや常に新しい挑戦がある仕事だと知り、同じことを繰り返す作業より、変化のある仕事の方が自分に合うかもしれないと感じた。社長の姿勢や考え方にも引かれ、この業界でやっていこうと決めた」  ―異業種への挑戦に不安はなかったか。  「正直、不安だらけだった。建設の知識は全く無く、自分にできるのかという思いは常に付きまとっていた。それでも『東京に出るなら一からやる』と覚悟を決め、建設業界に飛び込んだ。最初は100万円規模の工事から担当し、300万円、800万円と金額とともに徐々に任される範囲が広がった。現在は4000万円規模の案件も任されている。もちろんプレッシャーはあるが、それだけ信頼されているということでもあり、自信にもつながっている」  ―施工管理という立場で現場に立つ今のやりがいは。  「施工管理は工事の指揮監督、資材や作業員の調整、書類作成や予算管理まで幅広く担当し、安全で効率的な現場環境を維持する立場だ。大変だが、何もない土地から完成までの全工程を見届けられるのは楽しい。最初は更地だった場所が、きれいなグラウンドや公園になっていく。指揮を執りさまざまな壁を越え、竣工した現場を見届けたときの達成感。この瞬間のために次も頑張ろうと思える」  ―将来像と、その実現に向けた思いを聞きたい。  「まずは若手を育てることが目標。自分が入社した当初は若手社員がほとんどいなかったが、現在は後輩も増え、来年度も新たな仲間が加わる予定だ。自分も異業種から飛び込んだ立場だから、不安な気持ちはよく分かる。だからこそ、背中で前向きな姿勢を見せられる存在になりたい。将来は、自分たちの世代で会社を動かせるくらいの力をつけ、同じ志を持って切磋琢磨していきたい」