川崎市 京急大師線の踏切対策 本町踏切は38年度以降に着工

神奈川

京急川崎(大)第2踏切(本町踏切)。線路を地下化する“鉄道アンダー案”を計画する

 川崎市建設緑政局は、京浜急行大師線の連続立体交差事業2期区間に残る4箇所の踏切について対策を行う。京急川崎(大)第2踏切(本町踏切)は「鉄道アンダー案」を基に2038年度以降に工事を行う見通しで、その他の3箇所は踏切道の拡幅などの改良を検討する。  京浜急行大師線連続立体交差事業は、終点の小島新田駅から東門前駅までの1期①区間(延長約1・2㌔)、鈴木町駅から東門前駅までの1期②区間(延長約1・2㌔)で線路を地下化し、踏切を除却する計画。①区間は24年度に完成し、②区間は26年度末の着工を目指している。  2期区間は川崎大師駅から京急川崎駅までを計画していたが、17年度に事業の中止を決定。踏切の除却に代わる対策として、国道409号と交差する京急川崎(大)第2踏切(本町踏切)で線路を国道409号の下に通し、踏切を解消する「鉄道アンダー案」を実施する考えだ。本町踏切は、1日の自動車交通遮断量が5万台以上の「自動車ボトルネック踏切」に当たる。  鉄道アンダー案の計画区間は、京急川崎(大)第1踏切から国道15号までの約0・6㌔。沿線は多摩川が近接しており、家屋も多い。概算事業費は現時点で約330億円を見込む。  工事に際しては、多摩川の堤防整備の進捗を踏まえつつ、堤防へ影響が出ないよう対策を講じる。現在の線路の下にU型側溝やボックスカルバートなどの構造物を建造する都合上、工事の実施は夜間を想定している。騒音や振動の発生を軽減するため、使用する機械や工法に配慮する必要がある。  本町踏切以外の3箇所については、整備効果と費用を考慮すると、立体交差化による踏切の解消は難しいと判断した。踏切の利用状況や地域特性などを受けて、踏切道の拡幅や道路線形の改良、路面標示や舗装による歩車分離、滞留スペースの確保、踏切保安設備の強化などを組み合わせ、安全性の向上を図る。  現行の都市計画は中止した2期区間の工事も含んでいるため、都市計画を変更・廃止する。26年度に素案の縦覧や説明会を開催し、26年度中に都市計画を変更。1期②区間の工事に着手する。37年度に線路を地下に切り替え、38年度の工事完了を目指す。  本町踏切の立体交差化は、1期②区間の工事が終わる38年度以降に進める方針。事業実施まで時間が空くことから、現時点での都市計画決定は行わない。