JR東海 リニアのヤード用地造成

静岡

定を締結した平木省副知事(左)とJR東海の水野孝則代表取締役副社長

 JR東海(名古屋市中村区名駅1ノ1ノ4)は、リニア中央新幹線工事の南アルプストンネル静岡工区内で「千石A」「千石B」「千石沢」のヤード用地を造成し、環境調査の拠点となる事務所などを整備する。今週から樹木の伐採をはじめ、順次造成工事に移る。伐採は特種東海フォレスト(島田市)が担当。工期、造成工事の施工者は未定。2月13日、静岡県庁内で県と自然環境保全協定を締結した。  5㌶以上の開発行為には、静岡県自然環境保全条例に基づき、事業者との協定締結が必要となる。  県は2018年、JR東海が「西俣ヤード」「千石Cヤード」「千石沢ヤード」「椹島ヤード」を造成することを認めたが、各ヤードの合計面積は約4・8㌶だった。  「千石Cヤード」「椹島ヤード」では、事務所棟や宿所などが完成しているが、施設の規模は非公表。「西俣ヤード」では用地造成を実施済み。  今回、「千石Aヤード」「千石Bヤード」を造成、「千石沢ヤード」の一部拡張を計画しており、合計面積は約1・8㌶。18年に県が造成を認めた約4・8㌶を合わせると約6・6㌶になり、自然環境保全協定締結の対象となる。このため25年8月から県と協議し、締結が決まった。  協定には、県の平木省副知事とJR東海の水野孝則代表取締役副社長が出席。JR東海は、協定に基づき保全措置を適切に履行し、進捗に応じて県の確認を受ける。万が一不測の事態が生じた場合は工事を一時中断し、専門家らの意見に従って適切な対策を講じる。  リニア中央新幹線工事で整備する南アルプストンネルは山梨県、静岡県、長野県にまたがり、総延長は約25㌔。うち静岡県内を通過する区間の距離は約10・7㌔で、静岡工区の延長は約8・9㌔。工事の作業車が出入りする工事用道路トンネル(約3・9㌔)、トンネル内の湧水を大井川に戻すための導水路トンネル(約11・4㌔)も整備する。