大阪府市 Beyond EXPO 2025案まとめる

大阪
 大阪府市は、「Beyond EXPO 2025」の案を取りまとめた。副首都・大阪の実現を見据え、大阪の成長に向けた基本的な考え方や施策の方向性を示している。今後は府市の両議会での議論やパブリックコメントを経て、本年度内の成案化を目指す。  同案では①大阪独自の強みを活かした次世代産業にチャレンジするイノベーション先進都市②大阪独自の魅力を発揮したワクワク・オモロいを掻き立てるエンタメ都市③グローバル人材が集積・輩出するエネルギッシュな拠点都市④「ほっとかれへん」「やってみなはれ」気質を活かしたフレンドリーな都市⑤成長を支える高度な都市機能を備えた都市⑥平時の成長エンジン機能・非常時のバックアップ機能を果たす都市―を柱に設定。それぞれの取り組みをまとめた。  このうち①では、カーボンニュートラル拠点の形成を目指す。水素などの次世代エネルギーについて、堺や泉北などのベイエリアで供給拠点形成を支援する。カーボンニュートラル技術の先導的社会実装では、ペロブスカイト太陽電池の公共施設への率先導入や、下水処理場への革新的技術の導入に取り組む。  ②の取り組み内容では、水都大阪の魅力向上へ良好な水辺環境を形成する。新たなスポーツ・文化の拠点づくりでは、万博記念公園駅前周辺や大阪城東部地区などで開発が予定または構想されている大規模アリーナを生かす。府と関係市町の連携により、浜寺水路周辺地区の旧市民会館・図書館跡地の活用などで、集客交流拠点の形成によりベイエリアの活性化を促進する。  ③では、築70年を超える老朽化した府立学校の建て替えや、屋上防水改修と外壁の劣化対策などの大規模改修を実施し、安心して学べる環境を整備する。築30~60年の老朽化した学校の普通教室の内装リニューアルを進め、学習環境の改善・学校の魅力向上を図る。  ④では、インフラの老朽化への対応として、府内市町村におけるインフラの維持管理を技術支援する。大阪府都市整備推進センターを活用した橋梁点検の一括発注など、ニーズに応じた技術的な支援を行う。 ■主要駅の再整備や合同庁舎整備など  ⑤では、夢洲第2期区域マスタープランを踏まえ、開発事業者の募集開始を予定する。夢洲周辺のまちづくりでは、新規フェリーターミナルの整備や、築港南地区再開発の可能性を検討する。大阪城公園周辺地域のまちづくりでは、JR片町線・東西線立体交差事業の基盤整備などで、回遊性の向上や人中心の空間整備を進める。大阪城東部地区では、大阪公立大学1・5期キャンパスの施設整備や、アリーナ・ホールなどとの複合開発、大阪メトロの新駅と駅ビル、空飛ぶクルマの離着陸場などの交通広場や、人中心の広場などで駅空間を形成させる。大阪城公園接続デッキや水辺の歩行者空間などの整備で、歩行者空間ネットワークを整備する。  長田・荒本駅周辺のまちづくりでは、東西都市軸の東部大阪中枢エリアとして、大阪モノレールの延伸による新たな結節点にふさわしい都市機能の誘導を図る。新大阪駅周辺では、リニア中央新幹線と北陸新幹線の早期全線開業を目指し、周辺地域の再整備に取り組む。御堂筋では人中心の道路空間の拡大や拡充を図る。主要駅周辺での拠点形成では、JR高槻駅南、枚方市駅周辺、JR茨木駅西口、千里中央地区、北千里駅前、竹見台・桃山台近隣センター、門真市駅前、守口市駅周辺、八尾空港西側跡地、泉ケ丘駅周辺、金剛駅周辺などで、再整備を図る。  道路ネットワークの充実では、7放射軸・3環状軸の形成や都市の骨格となる道路ネットワークの充実を強化する。新名神高速道路、淀川左岸線2期・延伸部、新御堂筋機能強化、大阪柏原線、八尾富田林線、泉州山手線などに取り組む。地域の特色を生かしたまちづくりでは、ニュータウンの地区センターや公的賃貸住宅の再整備により、住宅エリアの再生を図る。府営住宅の建て替えや集約化で生まれる土地を効果的に活用する。  ⑥では、デジタルインフラの整備で、次世代スマートシティの土台となる通信・データセンター・電力を官民協働で充実・強化する。非常時の国・地方の拠点整備で、バックアップ拠点として、国と府の合同庁舎を整備する。