荒川第3調節池の排水門 詳細設計委託へ公示

東京

先行する荒川第2調節池の排水門は完成間近だ(25年11月撮影)

 国土交通省荒川調節池工事事務所は荒川第2・3調節池の整備で、第3調節池に設ける排水門の詳細設計を委託するため2月19日に簡易公募型競争入札(総合評価落札方式)を公示する。土木関係建設コンサルタント業務の競争参加資格を持つ単体企業またはJVから3月2日まで参加表明書を受け付け、3月30日を期限に技術提案書の提出を求めて4月20日に開札する予定。5月下旬から2027年3月10日までの期間で成果をまとめてもらい、工事の発注につなげる。30年度の完成を目指している。  荒川第2・3調節池は荒川の治水安全度を向上する抜本的な対策として、荒川中流域の左岸に広がる高水敷(さいたま市・川越市・上尾市)を活用して整備。囲繞堤、仕切堤、越流堤、排水門などを造り、下流側に当たる第2調節池の面積約460㌶で約3800万立方㍍、上流側に当たる第3調節池の面積約300㌶で約1300万立方㍍の治水容量を確保する。18年度に事業化した。  まず26年度の出水期までに第2調節池の使用を始め、30年度に第3調節池を含めた全体の事業を完了させる予定。全体事業費は約1670億円を見込む。  今回詳細設計に着手する第3調節池の排水門は鉄筋コンクリート造の箱形。径間長10㍍の2径間に扉高12・7㍍の引き上げ式ゲートを据え付けて、一時貯留した水を荒川の本川に戻せるようにする。  予備設計は越流堤なども含めて日本工営(千代田区)が手掛けた。現在、囲繞堤のみ詳細設計に進んでおり、三井共同建設コンサルタント(品川区)が担当している。  発注者指定型の「BIM/CIM適用業務」に位置付けた。先行する荒川第2調節池の排水門もBIM/CIMで詳細設計を行い、構造物や地形などのモデルをホームページで公開している。建設についても3次元モデルで施工管理し、進捗などの時間軸を合わせた「4Dモデル」を活用した。25年度末の工事完了を予定している。