県内アスファルトプラント 進む高齢化
静岡
静岡県アスファルト合材協会(松浦真明会長)は、県内26のアスファルトプラントを対象にクロスチェック審査を実施している。協会技術委員が相互立ち会いを行い審査する、独自の品質管理制度。審査時には各プラントにヒアリングも実施しており、2025年度は初めて「工場従業員の年代」を調査した。平均年齢は48・5歳だが、年代別では50~59歳が33・3%を占め、60~69歳16・7%、70歳以上2・9%と、全体の半数以上が50歳以上ということが分かった。
営業・事務・品質管理・製造を含め276人が従事。男女比は約8対2となっているが、女性技術者は5人のみだった。
「工場従業員の年代」以外にも、「今後の工場運営での不安点、問題点」「2030年温室効果ガス削減規制などの環境への取り組み」「廃材受け入れ状況」―を調査。
「今後の工場運営での不安点、問題点」では、運転手・ダンプトラック不足、若手人材の確保、知識継承、修理業者の高齢化・廃業による緊急修理対応―など人材不足に起因する課題が多数あった。その他にも、資材・運搬費の高騰、将来的な砕石工場縮小による安定供給への影響、設計価格上昇による発注数・公共工事の発注数減少による出荷数量の減少、切削や深堀切削などの受け入れが多くなり再生骨材の品質確保への影響―などがあった。
「環境への取り組み」では▽機械式フォームド装置▽RE100電力▽太陽光発電設備や蓄電池―などの導入の他、バイオマス燃料への転換を考えている工場もあった。
「廃材受け入れ」については、需要と供給のバランスの悪さやストックヤードのひっ迫が課題となっている。
【クロスチェック審査】
クロスチェック審査は、アスファルト混合物の品質確保と品質管理技術の向上を図り、併せて試験データの透明性を高めるために実施している。
作業標準書、安全・品質・設備の管理・各種打ち合わせなどの記録や内容を審査する。製造工程や当日出荷分の混合物の試料採取も行う。採取試料は、自社工場と協会指定工場の試験室で性状の確認試験を行い、結果を相互比較し、品質と試験精度を判定する。
試験担当者が他社のプラントへ出向き審査することで、情報交換、試験機器の充実や試験技術の研さんも図ることができる。
