四国の休廃業・解散企業 建設業が最多

四国
 帝国データバンク高松支店がまとめた四国地区の「休廃業・解散動向調査」によると、2025年に休廃業または解散した企業(個人事業主)のうち、建設業は347件で、前年より17・2%増加し、3年ぶりに業種別で最も多い結果となった。  全業種を細分した中では木造建築工事業が63件で最も多く、3位に土木工事業(57件)、6位に建築工事業(24件)、8位に塗装工事業(19件)、9位に土木建築サービス業(18件)が入った。  全業種の休廃業または解散した企業は1933件で、前年より9・4%減少したものの、過去10年では2番目に高い水準だった。  休廃業・解散時の経営者年齢は71・62歳で、前年から0・36歳上昇し、16年以降で最高齢を更新した。年齢別で最も多かったのは78歳で、前年より2歳上昇し、廃業を決断する経営者の年齢層は上昇傾向が続いている。  県別で見ると、愛媛県が5・6%減の695件、香川県が17・1%減の522件、高知県が1・7%増の364件、徳島県が13・9%減の352件となり、高知県のみ増加した。  同支店では「急速に進む物価高や人手不足によるコスト増に加え、設備の老朽化や後継者難といった経営面での課題も背景に、ひっそりと事業を畳む中小零細規模の企業が増加している」と現状を分析。「経営環境は一層厳しさを増していく。退職金の支払いなど企業体力に余力があるうちに、周囲に悟られることなくひっそり会社をたたむ〝静かな退場〟が25年以上に増加する可能性がある」と見ている。