川崎市 シンフォニーホール改修へ設計をプロポ

神奈川

川崎シンフォニーホールの音楽ホール

 川崎市まちづくり局は、幸区にある川崎シンフォニーホールの大規模改修の設計を委託するため、簡易公募型プロポーザル方式で事業者を募る。参加意向申し出書は2月26日まで、技術提案書は3月17日まで提出を受け付ける。3月25日に審査を行い、4月2日に選定結果を通知する。契約締結後、2027年6月までに設計を完了させ、27年12月ごろから29年度まで改修工事を行う予定だ。  川崎シンフォニーホール(幸区大宮町1310)は、鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上27階建て延べ11万4344平方㍍の建物で、8階建てのホール棟の対象面積は1万7243平方㍍。音楽ホールの音響性能は、国内外から高い評価を得ている。  開館から20年が経過し、舞台床の傷みや黒ずみ、パイプオルガンの部品の経年劣化、舞台音響設備の回線不足などが生じている。今後も高い国際的評価を維持するため、大規模改修を実施する。  大規模改修に当たっては、▽時代に適応した機能・性能へのバージョンアップ▽使いやすさと景観・美観の向上▽舞台性能の向上と音響性能の維持―をコンセプトとし、機能・性能劣化に対応する。  基本的な施設・設備や音響性能を維持する他、予防保全的に施設や空調機器などを改修する。電気設備に関しては、更新時期を迎える10年後に改修を行う見通し。  設計費や工事費などを含む概算事業費は約95億~105億円で、機械設備や舞台設備の改修が主な費用を占める。実施設計内で事業費を精査するが、物価や人件費の高騰により、事業費がさらに増額する可能性もある。  プロポーザルでは、音楽ホールのロビーやホワイエ、歓喜の広場のバリアフリー性能向上や木材利用、現行の音響性能を維持するための音響設計体制などについて提案を求める。設計の上限価格は約4億9000万円で、履行期限は27年6月30日まで。  主な改修項目は、外壁の補修や屋上防水、動力盤・直流電源装置の更新、音楽ホールなどの照明LED化、電気温水器・空調設備・昇降機部品の更新、照明バトンなどのワイヤーや舞台音響の録音卓の更新、パイプオルガンの部品更新やオーバーホールなど。  実施設計を27年6月ごろまでに終え、27年度の第2~3四半期ごろから工事契約の手続きを進める。27年12月ごろから28年度前半にかけて準備工事を実施し、28年度後半から29年度末にかけて改修工事を行う想定だ。