妙正寺川取水施設 26年度から75㎜対応工事 都

東京
 東京都建設局は環状七号線地下広域調節池の整備に関連して、2026年度に妙正寺川取水施設を時間75㍉の降雨に対応させるための工事に着手する。新たに取水口部などを築造するとともに、既設の妙正寺川立坑内にドロップシャフトなどを設ける。26年度当初予算に限度額42億8000万円の債務負担行為(27~31年度)を設定し、複数年にわたる工事の経費を手当てする。32年2月27日までに完了させる予定だ。  環状七号線地下広域調節池の整備は、整備済みの神田川・環状七号線地下調節池(杉並区~中野区、延長約4・5㌔)と、整備中の白子川地下調節池(練馬区、約3・2㌔)や環状七号線地下広域調節池・石神井川区間(中野区~練馬区、約5・4㌔)のトンネルを連結して総延長約13・1㌔、貯留量約143立方㍍の施設にするもの。  妙正寺川取水施設は、神田川・環状七号線地下調節池と環状七号線地下広域調節池・石神井川区間の境界に当たる中野区野方5丁目地内に位置。神田川・環状七号線地下調節池の2期区間を整備する際に築造した内径約30㍍、深さ約50㍍の妙正寺川立坑を活用するなどして08年3月に完成した。現在は立坑内に隔壁を設けて神田川・環状七号線地下調節池への取水機能を維持しつつ、環状七号線地下広域調節池・石神井川区間のシールド施工基地を置いている。  環状七号線地下広域調節池・石神井川区間は大成・鹿島・大林・京急JVが施工を担当。8月にも中間立坑(練馬区豊玉中3丁目、豊玉立坑)にシールド施工基地の機能を移し、到達立坑のある石神井川取水施設(練馬区高松3丁目)までシールドマシンを掘り進めてトンネルを構築する。工期は28年2月29日まで。  シールド施工基地の機能移転を待ち、妙正寺川取水施設を時間75㍉の降雨に対応させるための工事に入る。具体的には妙正寺川左岸の既設取水口の上流へ幅約30㍍の越流堤を含む延長約32㍍の取水口部を築造する他、延長約15㍍のゲート部や同約7㍍の漸縮部も造って妙正寺川立坑の上部に接続させる。併せて立坑の内部にはドロップシャフトや管理用階段、インバートを設ける。  パシフィックコンサルタンツ(千代田区)が機械・電気設備の詳細修正設計を7月31日まで、土木の詳細設計その7を8月31日までのそれぞれ履行期間で手掛けている。  妙正寺川取水施設の場所をシールド施工基地にするため撤去していた管理棟も改めて建てる。パシフィックコンサルタンツで建築基本修正設計を25年12月5日に完了。26年度以降の詳細設計を経て工事を行い、31年度の完成を目指す。 ■石神井川取水施設も75㍉対応に  環状七号線地下広域調節池・石神井川区間が到達する石神井川取水施設でも、妙正寺川取水施設と同様に時間75㍉対応の工事を計画している。  石神井川からの取水口と敷地内の立坑の上部をつなぐ幅2・5㍍、延長45㍍の新たな導水路を築造。さらに立坑をドライ部とウェット部に区分けし、ウェット部にドロップシャフトを設置して調節池のトンネルへ水を受け入れることを考えている。  パシフィックコンサルタンツが詳細設計を11月30日の納期で手掛けている。