紀の川水系貴志川などの特定都市河川指定に向け意見聴取 

大阪

紀の川水系貴志川流域の特定都市河川および特定都市河川流域図

 国土交通省和歌山河川国道事務所は、紀の川水系貴志川など14河川で特定都市河川浸水被害対策法に基づく「特定都市河川」の指定に向け、紀の川流域に係る和歌山県、和歌山市、海南市、紀の川市、岩出市、紀美野町、かつらぎ町、九度山町、高野町、有田川町の長への意見聴取を開始する。特定都市河川の指定に向けて2025年1月には「指定の方向性に関する関係者(4市5町)との事前合意」が図られており、25年度内の大臣指定を目指して手続きを進めている。  大臣指定後は、速やかに流域水害対策協議会を設立。洪水・雨水出水によって想定される浸水被害に対し、おおむね20~30年の間に実施する取り組みを定めた流域水害対策計画を策定し、法的枠組みや新たな予算制度・税制を最大限活用した「流域治水」の本格的な実践に取り組む。  具体的には、河道掘削や築堤などの河川整備による浸水被害対策、田んぼダムやため池の治水利用などによる浸水被害対策の他、対策後も浸水が想定される区域での貯留機能保全区域や浸水被害防止区域の指定による浸水被害対策などを検討する。  指定を行おうとする河川の区間は、貴志川、柘榴川、愛子谷川、喜谷川、丸田川、町通川、野田原川、柴目川、梅本川、真国川、神路谷川、本川、清川、桂川の紀の川水系の14河川で、流域面積は約313・2平方㌔。  貴志川は、紀の川の河口から19㌔付近で合流する。河川延長は39・1㌔の1次支川で、13河川が流入している。合流点から約6㌔までが大臣管理区間。家屋連坦地域と役場が立地した地域を流れる。  貴志川とその支川では、これまで氾濫による浸水被害がたびたび発⽣しており、23年台風2号に伴う大雨では広範囲に浸水被害をもたらした。接続する紀の川からの背水(バックウォーター)影響で貴志川の水位が高い時間が続くと、多くの支川などで排水が困難となり、浸水被害が発生する恐れがある。