農水省吉井川農水 新田原井堰2号調整ゲート下流エプロン補修へ

岡山

右岸側(写真左側)2号調整ゲート下流側エプロン部水流と現在工事中の左岸側1号調節ゲート下流側エプロン補修工事(写真右側)の現況

 農林水産省吉井川農業水利事業所は、新田原井堰改修の一環として吉井川右岸側2号調整ゲート下流側エプロン部の土木構造物の補修を行うため、「吉井川農業水利事業新田原井堰付帯施設整備(その4)工事」として5月ごろに一般競争入札を公告する見通し。7月には入札を実施し、工期約11カ月で整備する。工事規模は4~8・1億円を見込む。  新田原井堰は、左岸側が和気町岩戸、右岸側が和気町田原上に位置し、堤長約220㍍、堤高約8・2㍍に、洪水吐ゲート3門、調整ゲート2門、放流口制水ゲート2門の他、魚道ゲート、農業用水取水ゲート、揚水機などの設備があり、農業用水などの利水機能を果たしている。  吉井川地区は、1988年度に事業完成して以降、老朽化改善のため2013年度から改修事業に着手している。調整ゲート上流下流側のエプロン部は、調整ゲートが日常的な流量調整のため常に堤高約8・2㍍から相当量の水量が落下しており、経年により部分的な補修が必要となっている。  以前に老朽度調査を実施した結果、左岸側1号調整ゲート上流部エプロン部は補修の必要がなく、現在はその下流側エプロン部の補修を25年度から26年度で進めている。  一方、右岸側2号調節ゲート上流側エプロン部はすでに補修整備を完了済みで、今回、下流側エプロン部の補修を実施する。工事内容は、川底のエプロン部コンクリート構造物の部分的補修などがあり、超高強度繊維補強コンクリートパネル1500平方㍍程度の施工が必要となる見込み。出水期を避けて工事を実施する。  2号調整ゲート下流側エプロン部補修が完了すれば、新田原井堰の調整ゲート上流下流エプロン部全体の補修が完了することになる。  国営かんがい排水事業吉井川地区は、1970年度から88年度まで、新田原井堰や坂根合同堰(農林水産省、国土交通省=当時建設省、岡山県の3者の共同事業)など、受益面積6930㌶を対象に農業用水管理とともに干ばつや湛水被害の解消を図るための農業水利施設を整備してきた。  2013年度以降は、現在の国営かんがい排水事業吉井川地区として主に老朽施設の改修事業を推進しており、岡山市・備前市・瀬戸内市・赤磐市・和気町(4市1町)の受益面積5502㌶(田4867㌶、畑635㌶)を対象に、総事業費約140億円を見込み、新田原井堰改修、坂根合同堰改修、揚水機場改修、幹線用水路改修、水管理施設改修を実施している。事業進捗は、 24年度末時点では事業費ベース約61・8%の進捗率となっており、29年度末には全施設整備の完了を目指している。