北関東防衛 ECI最適化4地区の初弾工、総額174億円余で契約

東京
 防衛省北関東防衛局はECI方式による管内自衛隊施設の最適化事業で、朝霞駐屯地(練馬区・埼玉県朝霞市)、入間基地(埼玉県狭山市)、下総航空基地(千葉県柏市)、百里基地(茨城県小美玉市)の4地区を対象とする初弾工事の契約を結んだ。いずれも2024年度に総合設計と技術協力業務を委託して作業を進めていたもので、それぞれ2月25日に結んだ初弾工事の契約額(税込み、以下同じ)は1地区当たりおよそ29億~62億円で総額174億円余りに上る。後続工事も26年度以降に順次契約を結ぶ見通しだ。  最適化事業は老朽化した自衛隊施設を更新するなどして強靱化を図るもの。一定数以上を建て替えたり改修したりするケースにECI方式(技術交渉・施工タイプ)を採用し、仕様の前提条件を確定できない段階から施工者の技術的な知見・ノウハウを設計に反映させて工事を実施する。  総合設計の委託先(コンサルタント)と技術協力業務の委託先(工事の優先交渉権者)を別々に選定。設計が終わった施設から技術協力業務の委託先と価格交渉を順次行って工事も契約し、10年程度で進めてもらう。   地区ごとに最適化事業の内容などを見ると、朝霞駐屯地では厚生施設(3階建て延べ床面積約1万3800平方㍍)など63棟の新設と、庁舎(地下2階地上5階延べ床面積約1万7300平方㍍)など88棟の改修の他、64棟の解体などを実施する。  総合設計は16棟の建て替えや18棟の改修などに伴う「その1」を久米設計・翔設計・ムラシマ事務所・雙設備研究所・オオバJVが、事業全体で工事規模700億円以上の技術協力業務を大林組・大本組・西武建設・東武谷内田建設・協同建設・髙野建設JVが担当。  このうち鉄骨造2階建て延べ約1260平方㍍の仮設隊舎など11棟の新設や、鉄骨造2階建て延べ約2330平方㍍の倉庫など2棟の解体を行う初弾工事を大林組JVと46億7550万円で契約した。28年3月31日までに完了させる。  入間基地は60棟の建て替えと160棟の改修、132棟の解体を行う。総合設計を梓設計・日本工営都市空間・INA新建築研究所・青島設計・ユニバァサル設計・総合設備コンサルタント・日本工営JVが、工事規模700億円以上の技術協力業務を鴻池組・西武建設・平岩建設・伊田テクノスJVが担当。  初弾工事は鉄筋コンクリート造平屋約1030平方㍍の浴場や同造2階建て延べ約2440平方㍍の車庫の新設などが内容で、鴻池組JVと31億4336万円で契約した。工期は29年3月31日まで。  下総航空基地は52棟を建て替えて53棟に改修を施し、123棟を解体する。総合設計を梓設計・日本工営都市空間・INA新建築研究所・青島設計・ユニバァサル設計・産研設計・日本工営JVが、工事規模500億~700億円の技術協力業務を大成建設・京成建設・大城組JVが手掛けている。  初弾工事で鉄筋コンクリート造3階建て延べ約4540平方㍍の体育館・プールや、鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上2階建て延べ約4160平方㍍の庁舎を新設する。大成建設JVと62億3920万円で契約した。工期は30年3月31日まで。  百里基地については建て替えを76棟、改修を115棟、解体を131棟で実施。総合設計をパシフィックコンサルタンツ・アジア航測・泉創建エンジニアリング・オオバ・東畑建築事務所・婦木建築設備事務所・楠山設計JVが、工事規模300億~500億円の技術協力業務を前田建設工業・株木建設・東洋建設・常総開発工業・秋山工務店JVが担当している。  初弾工事では鉄筋コンクリート造4階建て延べ約3640平方㍍の隊舎の改修や、鉄骨造2階建て延べ約3910平方㍍の仮設隊舎の新設、作業所など3棟の解体を行う。前田建設工業JVと29億1720万円で契約した。29年3月31日までに完了させる。