川崎市 マンホールふた更新に8.7億円 26年度に2150個更新
神奈川
川崎市上下水道局は、2026年度当初予算案に約8億7000万円を計上し、下水道管のマンホールふたを更新する。例年更新している1250個に加え、緊急輸送道路や腐食の恐れが大きい箇所として900個を追加。合計2150個の更新を実施する予定だ。
3月9日に開催した予算審査特別委員会で、林敏夫氏(みらい)がマンホールふたの更新について質問し、白鳥滋之上下水道事業管理者が答弁した。
25年2月に川崎区内で発生した事故では、マンホールの上を車両が通過した際にマンホールふたが外れ、車両に接触した。事故前日に下水道の緊急点検で異常がないことを確認していた箇所だったため、市はマンホールふたの専門事業者に詳細調査を委託し、事故原因を調査していた。
調査結果について、白鳥上下水道事業管理者は「下水道内で発生した硫化水素によってマンホールふたにさびが発生し、受け枠と強く固着していた。マンホールふたを強い力で開けたことでさびが落ちやすくなり、その上を車両が繰り返し走行して隙間ができ、ふたが動きやすくなったことが原因」と説明した。
事故を受け、交通量の多い道路に設置しているマンホールふた200個を追加で更新。25年度は合計1450個を更新する見込みだという。
林氏は、マンホールふたの適正更新について「各マンホールの形式や使用年数を適正に把握し、ロック付きのふたへ更新しシステム管理する仕組みや計画的な更新計画を策定する必要があると提案したが、今後の取り組みは」と見解と対応についてただした。
白鳥上下水道事業管理者は「市内に約12万8000個あるマンホールふたの種別や劣化状況などの維持管理情報を、アセットマネジメントシステムに取り込む作業を進めている。このデータを活用したAIによるマンホールふたの更新計画の策定に向けて、画像データを用いた診断による調査検討にも取り組んでいる」と答弁した。
林氏は「車道部の標準耐用年数である15年を超えたマンホールふたの特定と管理対応も早急に検討するよう求める。AIによる効率的な管理に向けた対応もお願いする」と要望した。
