県が地価公示 2年連続で上昇

静岡
 国土交通省がまとめた2026年の地価公示(1月1日時点)によると、静岡県内の地価変動率は前年比プラス0・3%となり、2年連続で上昇した。住宅地は横ばいとなったが、商業地と工業地の上昇幅が拡大したことが、全用途の変動率を引き上げた。  用途別では、住宅地の平均変動率は前年比0・0%で2年連続の横ばい。平均価格は1平方㍍当たり7万2300円だった。芝口不動産鑑定所(静岡市葵区)の芝口直樹氏は「人気のエリアと、台風や浸水など災害リスクのある場所での二極化が進んでいる」と話す。  商業地の平均変動率は前年比プラス0・8%で、前年のプラス0・6%から上昇幅が拡大。平均価格は15万3100円。芝口氏は「新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ中心市街地の景況が、コロナ前の水準に回復している。郊外路線の商業地域も堅調」と分析する。  工業地の平均変動率は前年比プラス0・9%で、前年のプラス0・8%からわずかに上昇。平均価格は5万0100円。濱松不動産鑑定(浜松市中央区)の高橋秀明氏は「工業地そのものの希少性が高まっている。東京都と愛知県の中間である静岡県のインターチェンジ(IC)周辺は、全国規模の企業が中継基地として選んでいる」と指摘。変動率が最も高かったエリアは「浜松市中央区流通元町438ノ1」。高橋氏は「東名高速道路浜松IC付近に物流施設や工場、倉庫が立地しており、加えて物流企業の業績が好調なことが原因では」と分析する。 熱海が上昇率トップ  市町別で上昇率が最も高かったのは、観光客でにぎわう熱海市、前年比プラス4・3%。続いて長泉町の同プラス1・5%、静岡市の同プラス1・0%、三島市の同プラス0・8%、湖西市の同プラス0・7%となった。  一方、下落率が大きかったのは吉田町の前年比マイナス1・6%。次いで伊豆の国市と牧之原市がともに同マイナス1・5%、東伊豆町と伊豆市が同マイナス1・4%となった。過疎地域や沿岸部など、需要の弱い地域で下落が目立った。  最高価格地点は、住宅地が「静岡市駿河区曲金6ノ665」で1平方㍍当たり36万2000円(前年比プラス3・1%)となり、8年連続で県内トップ。商業地では「静岡市葵区呉服町2ノ6ノ8」が150万円(同プラス2・0%)で44年連続の1位となった。  全国の地価変動率は、全用途平均が前年比プラス2・8%、住宅地が同プラス2・1%、商業地が同プラス4・3%、工業地が同プラス4・9%となった。

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