明日の星 Office May(港区) 福嶋陽(ふくしま・よう)さん

東京

福嶋陽さん

 建築分野でも高い専門性が求められる設備業界にあって、一部施工も手掛ける設計事務所として独自性を発揮しているOffice May(港区)。同社は今年、創業20年の節目を迎える。電気工事会社の営業職から転じた福嶋陽さんは、持ち前のコミュニケーション能力で顧客との信頼関係を築く仕事ぶりが評価され、入社からわずか6年で取締役を任されるまでになった。元営業マンの目線から見た設備設計業界の今後について話を聞いた。  ―入社したきっかけを教えてほしい。  「電気工事会社の営業職として、保育園の新築現場でこの会社の代表と知り合った。工事が無事完成し、自分自身もやり遂げた達成感に浸っていた頃、『うちに来ないか』と声を掛けられた。大学でも外国語を学んでいたほどの文系人間だったが、設備やCADをもっと勉強したいという思いが湧き始めた時期でもあった。それまでの仕事に不満があったわけではないが、このタイミングで転職することで新たな世界が広がるような気がして、思い切って飛び込んだ」  ―現在の仕事内容は。  「前職の経験を生かして、営業が約半分。それ以外に従業員の労務管理から採用に関係する業務まで幅広く任されている。入社して以降、事務所のスタッフも若返り、新たな企業文化の構築というやりがいのある仕事をさせてもらっている」  ―所属団体が実施した、若手所員を対象とした作品発表会では優秀賞を受賞した。  「一般の人には馴染みのない専門用語や数字が並んだ提案が多くなるだろうと予想し、その逆を狙った。社内の技術系職員とも協力して、できるだけ分かりやすくシンプルな言葉を使ってプレゼンすることを心掛けた点が評価されたのだと思う」  ―今後の目標を教えてほしい。  「意匠設計に比べ地味な存在と捉えられがちだが、人々の生活と密接不可分な関係にあるのが設備設計という分野。少しずつ事業領域を広げ、いずれは海外案件の受注にもつなげたい」