南渡田北地区北側の研究棟A JFEスチールが入居へ

神奈川

研究棟Aの完成イメージ。鉄骨材はJFEスチールの製品を使用する

 【川崎】JFEスチール(東京都千代田区)は、ヒューリック(東京都中央区)が川崎市川崎区で開発中の「JFE南渡田北地区北側開発 研究棟A」に入居する。研究開発部門の拠点を設置し、デジタル技術を使った研究に取り組む考え。大和ハウス工業東京本店(東京都千代田区)の施工で3月11日に新築工事を開始した。研究棟の建設に当たってもJFEスチールが製造する鉄骨材や構造部材を導入する。2027年度中の開設を目指す。  研究棟Aの規模は鉄骨造8階建て延べ約1万3000平方㍍、高さ37㍍。研究開発部門のスチール研究所が入居する予定だ。製造現場で得られるデータをシミュレーション技術、AIと連携。製造プロセスをデジタル上で再現することで、品質向上や安定操業、環境負荷の低減に向けた研究を実施する。  施設内には社内外の関係者と交流できる「共創スペース」を設置。同社の技術や製品を展示する空間を設けて、共同研究の促進や新事業の開発などにつなげる。  建物の建設に当たっては主要鉄骨約1120㌧に、製造プロセスで排出する二酸化炭素量を従来より抑制した「JGreeX」を提供。さらに構造部材の一部に木材と鋼のハイブリッド建材「アーキテツト」を導入するなど、同社の環境に配慮した材料を使ってもらう。   建設地は川崎市川崎区南渡田13ノ1他の敷地約3000平方㍍。  南渡田北地区北側(面積約5・6㌶)は、川崎市により、JFEグループの高炉停止に伴う土地利用転換で他地区に先行して開発するエリアと位置付けられている。ヒューリックが研究棟Aの他、大成建設横浜支店(横浜市中区)が施工する研究棟B、今後着工する予定の研究棟Cなどの開発を推進。また、ベルク(埼玉県鶴ケ島市)が運営する商業施設を誘致する。