関東地整 河川初のSⅠ型、荒川調節池基盤整備で試行

東京
 国土交通省関東地方整備局は3月19日にWTO政府調達協定対象の一般競争入札を公告する「R8荒川第二・三調節池基盤整備工事」で、同局の河川工事では初となる技術提案評価型SⅠ型(SⅠ型)の総合評価方式を試行する。参加者から自動・遠隔化施工に関わる技術向上提案を求め、落札者の提案を採用する場合には税抜き4500万円を上限に変更契約する。発注規模は8億1000万円以上15億円未満。一般土木(経営事項評価点数1200点以上)の単体から4月3日まで申請書などを受け付けて2段階審査を進め、8月5日に入札を締め切って同月17日に開札する。フレックス方式の余裕期間を経て工事に着手し、2028年2月29日までに完成させる。  荒川第二・三調節池(さいたま市他)は総貯留量約5100万立方㍍。事業費約1670億円をかけ、30年度の完了を目指して整備中だ。  今回の工事は荒川右岸のさいたま市西区西遊馬地先から埼玉県川越市古谷上地先に至る延長約2・6㌔区間が施工場所。上流からと下流からの並行作業により約15万2000立方㍍の盛土を施して築堤前の基盤を整える他、約6600㌧のアスファルト混合物を使って管理用道路を設ける。猛暑日がある出水期を含め通年で施工する。  これらの条件の下で現場の安全を確保して効率的に施工管理を実施するためには、自動施工技術などの普及・促進による省力化や省人化の向上が重要と判断。SI型を試行し、自動・遠隔化施工に関わる提案を求めて評価することになった。自動・遠隔化施工は工期内に訪れる夏場の熱中症対策にもつながるとみている。  SⅠ型は25年度に試行を始めた。関東地整が25年7月に公告した「R7国道4号東埼玉道路(専用部)柿木第1号橋下部その1工事」が全国初の案件で、40社が参加していた。また、今回の工事は同種の施工実績(盛土量が10万立方㍍以上の築堤)を持つ企業が多いことから、参加者の増加を見越して段階的選抜方式を採用。1次審査で企業・技術者の実績から15者程度に絞り込み、2次審査で技術向上提案や工事全般の施工計画などを評価する。