三重県 三渡川河川整備計画原案をまとめる

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河川整備計画原案について話し合う

 三重県河川整備計画流域委員会は3月17日、気候変動を考慮した三渡川水系河川整備計画原案について話し合った=写真。百々川では一部区間でほぼ直角に屈曲している箇所があり、ショートカットを検討するとした。計画期間はおおむね30年間。2026年度中に策定する。  三渡川水系は、松阪市を流域とする総管理延長約20・3㌔の2級河川。支川は百々川、堀坂川、岩内川、中川、準用河川甚太川、同三渡川で、伊勢湾に流れる。流域面積は約54・3平方㌔。  三渡川は、河口~市道三渡橋(河口から1・8㌔)で橋の架け替えを終え、整備計画規模10分の1以上を有している。未改修の巡見橋付近(同2・2㌔)~近鉄山田線(同2・6㌔)は同2分の1から5分の1程度、近鉄山田線より上流でおおむね同2分の1程度となっている。  支川の百々川は河口~甚太川合流点付近(同0・6㌔)で河川改修を進めている。引き堤が完了すれば同10分の1以上を確保できるが、松崎橋(同0・2㌔)より上流は未改修のため同2分の1以下と流下能力が不足する。  堀坂川や岩内川、中川は流下能力を有する部分と同2分の1程度しかない部分などが混在している。  原案では、治水の目標に三渡川下流の三渡橋上流付近~近鉄山田線付近の延長700㍍について年超過確率10分の1規模の降雨による洪水から被害を防ぐことを挙げた。中上流部の近鉄山田線付近~岩内川付近までの延長700㍍は同4分の1規模に対応できるようにする。  百々川下流に関しては、河口~国道166号下流市道橋付近の延長1700㍍で同10分の1規模とした。百々川は伊勢湾に近いため、高潮対策で伊勢湾台風の際の高潮相当に対しておおむね家屋無甚水となることを目標に、百々川排水機場のポンプを増設する。併せて、南海トラフ地震への備えで同排水機場の耐震対策を行う。  目標を達成するために三渡川では、延長1400㍍の区間で現行の計画で挙げた掘削、護岸、築堤に橋梁補強を追加する。百々川では、掘削、引き堤、護岸、橋梁改築に加えて、築堤、同排水機場での工事を進める。  百々川については、現況河道の形状を保ちながら引き堤を行っていくが、河口から0・3㌔~1・0㌔、1・4㌔~1・6㌔区間はほぼ直角に屈曲していることから、ショートカットを検討するとした。  原案をまとめたことで、今回の委員会を経て、次のステップで関係機関との協議をはじめ、パブリックコメント、関係市町長への意見聴取を行い、26年度中の策定を目指す。  委員からは、ショートカット区間や近鉄との交渉、環境配慮などに対する質問があった。