川崎市 南武線連立事業に60億円 高架橋の詳細設計に2億円など

神奈川

高架化する鹿島田駅周辺の整備イメージ(川崎市資料より)

 川崎市建設緑政局は、JR東日本南武線連続立体交差事業について、2026年度当初予算案に60億6100万円を計上した。線路の高架化工事に必要となる用地取得に57億6100万円を投じる他、高架橋の詳細設計に2億2300万円を充てる。  3月6日の予算審査特別委員会で、嶋凌汰氏(みらい)が南武線連続立体交差事業の進捗について取り上げ、建設緑政局の河合征生局長が答弁した。  嶋氏は「南武線連続立体交差事業の事業開始から1年が経過したが、直近の用地取得の進捗状況はどうなっているのか」と質問。取得した用地での暫定的な安全対策についてもただした。  河合局長は「現在80件の権利者から建物調査に承諾をもらい、16件の権利者と契約を締結した」と報告。「取得した用地を活用した安全対策については、地域の意向や用地取得状況を踏まえて、歩行者の滞留スペースや歩行空間を確保する暫定整備について関係局とも連携して検討する」と答えた。  嶋氏は「双方向に車が通る道もあるので、そちらの安全対策もお願いする」と要望し、横浜市域に当たる矢向駅周辺について「矢向駅は横浜市域のため事業の対象外で、横浜市への働きかけを求めてきた。地域住民からは矢向駅の高架化を求める声も寄せられている。道路行政連絡協議会での働きかけについて伺う」と重ねて質問した。  河合局長は「川崎市域の矢向駅から武蔵小杉駅までの事業区間で、事業認可取得後工事着手までに5年程度を見込んでいる。道路行政連絡会議では、横浜市が策定した踏切整備計画に基づく検討状況を伺い、川崎市からは事業認可を取得したことや進捗状況を伝えている」と答弁。「川崎市域・横浜市域の同時完成に向けて、引き続き横浜市に協力を求める」とした。  嶋氏は「大きな事業なので数年ですぐ物事が進むのは難しいと思うが、多くの声が寄せられている状況。引き続きの働きかけをお願いする」と述べた。