神奈川県地価 商業地でプラス7.3% 関内の上昇目立つ

神奈川

商業地で上昇率1位の「尾上町1ノ4ノ1他」。向かい側には「BASEGATE横浜関内」がある

 神奈川県の2026年地価公示によると、県内の地価は商業地がプラス7・3%、住宅地がプラス3・4%、工業地がプラス6%となり、25年の公示に比べ全ての用途で上昇した。商業地は上昇率10位までに6地点が入った関内駅周辺をはじめ、横浜市中心部の地点で上昇率の高さが目立ち、前年のプラス6・6%から上昇率が拡大した。  調査時点は1月1日で、対象地点は県内全域1758地点。このうち継続調査は1717地点となっている。 ○商業地―横浜市の中心3区で上昇率10%超  商業地は14年連続の上昇となった。日本銀行が政策金利を引き上げたが、再開発が進むエリアや商業施設が充実する地区への投資需要は継続している。1平方㍍当たりの平均価格は72万0800円。  市区町村別で上昇率が高い自治体は1位が横浜市中区(12・9%)、2位が横浜市西区(11%)、3位が横浜市神奈川区(10・9%)となり、横浜市中心部の3区が3位までを占めた。  地点別では関内駅周辺(横浜市中区)の上昇が著しい。「尾上町1ノ4ノ1他」(関内STビル)がプラス21%となり、2年連続で上昇率1位。2位に「住吉町1ノ2他」(スカーフ会館)の19・9%、3位に「蓬莱町2ノ3ノ6」(関内蓬莱ビル)の18・5%でが入るなど、計6地点が10位以内にランクインした。  駅前では旧市庁舎街区の「BASEGATE横浜関内」が3月19日に開業。隣接する2地区でも再開発事業が進み、発展への期待感が高まっていると分析する。  政令市ごとの平均変動率は横浜市がプラス8・2%、川崎市がプラス9%、相模原市がプラス7%。いずれも前年から上昇率が拡大した。特に、上層階を共同住宅として活用できる地域で伸びが目立ったという。  政令市以外では、鎌倉市が9%以上、逗子市・茅ケ崎市・藤沢市・厚木市が8%以上の上昇。鎌倉市ではインバウンドの拡大を背景に、鎌倉駅周辺で店舗需要が高まった。  地点別で価格が県内1位だったのは、横浜駅隣接の商業施設「横浜モアーズ」がある「南幸1ノ3ノ1」(横浜市西区)で1710万円だった。自治体別の平均価格は、横浜市西区が261万2400円で1位となった。 ○住宅地―葉山町の3地点が上昇率10位以内に  住宅地の平均変動率はプラス3・4%で、上昇率は前年と同率。1平方㍍当たりの平均価格は22万1100円となった。自治体別の上昇率1位は横浜市西区でプラス7%。  政令市ごとの平均変動率は横浜市がプラス3・3%、川崎市がプラス4・4%、相模原市がプラス4・5%。いずれも前年とほぼ同率の上昇率だった。  3市の全28区で上昇し、うち15区では上昇率が拡大した。交通利便性の高い駅から徒歩圏のエリアでは需要が堅調で、バス圏の立地へも価格上昇が波及しているという。  政令市以外で県内上昇率上位の自治体を見ると、葉山町が6・8%で2位、藤沢市が5・4%で3位となった。葉山町では「堀内字五ツ合537ノ2」「一色字眞名瀬2511ノ35他」の両地点がプラス11・1%で地点別の県内上昇率4位に入るなど、計3地点が10位以内を占めた。  地点別で価格が県内1位だったのは、武蔵小杉駅から約700㍍の「小杉町2ノ207ノ4」(川崎市中原区)で90万5000円だった。自治体別の平均価格は、川崎市中原区が47万5500円で1位となった。  〇工業地―上昇率はわずかに縮小    工業地については全ての地点で上昇を示したが、上昇率が25年の6・2%から6%に縮小した。上昇率が最も高かったのは、11%の横浜市神奈川区。  地点別の県内1位は横浜市中区の「錦町9ノ3他」で13・9%。25年から上昇率は縮小したが2年連続のトップとなった。