四国地整 現場との「ズレ」解消へ実務書

四国
 国土交通省四国地方整備局は、「発注者の心得」を補完する実務書として「設計と現場のズレ解消のポイント」を策定した。同局と施工者側の四国建設青年会議、設計者側の建設コンサルタンツ協会四国支部の3者で意見交換し、「ズレ」の要因を分析した上で、代表的な事例を検証。それぞれの段階で「誰が」「何を」していれば、ズレが最小になったのかを取りまとめた。  実務書ではズレを解消するためのポイントを包括的、個別にまとめている。例えば「設計に対する現地確認、修正設計等による反映」では、「発注者、設計者とも、予備設計、詳細設計の段階で、現地踏査を行い、周辺状況の把握を行う」「詳細設計後、一定時間が経過した場合は、発注図書作成前に改めて現地確認を行い、周辺状況の変化等を確認し、修正が必要な場合は修正設計等を行い、現地状況の反映を行う」とし、設計段階、積算段階・発注段階、施工段階でのポイントを説明している。  また事例を紹介し、設計者、発注者、施工者の認識を示しながら、どのような解決方法が該当するかもまとめている。 四国地方整備局は、工事の円滑化を目的に2024年3月「発注者の心得」を策定。翌年には「設計照査のポイント」をまとめ、運用を行っている。しかし、まだ改善に至らず、事業遅延や事業費の増大が発生しているという。 そこで25年に四国建設青年会議が実施したアンケートを分析すると「設計成果の不備」や「発注図書の不備」など8割から「設計と現場のズレ」に関する意見があったことから、設計側も含めた意見交換を行い、実務資料を策定した。今後も随時更新を続ける方針だ。