咲洲庁舎にペロブスカイト太陽電池を設置

大阪

移設へ協定を締結

 大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンに設置されていたフィルム型ペロブスカイト太陽電池が大阪府咲洲庁舎に移設され、3月26日にセレモニーを行った。万博で実装された先端技術を一般展示することで、万博レガシーの継承と新技術の普及啓発を図る。  移設されたフィルムは12セット・36枚で、ペロブスカイト太陽電池について解説するデジタルサイネージの電源に利用する。フィルム型のペロブスカイト太陽電池は形状が薄く、重量が軽い上に曲げることができるため、さまざまな場所に設置できる特長がある。大阪府環境農林水産部の原田行司部長は、堺市内で製造工場の整備が進んでいることを念頭に、「大阪の成長と脱炭素を両立できる素晴らしい技術だ」と期待感を示した。また、大阪市環境局の井原優子局長は、高度に市街化され大阪市域などの都心部では大規模な太陽光パネル設置が困難ことを挙げ、「あらゆる場所に設置可能なポテンシャルがある。市有施設への導入や、民間事業者の設置支援など、普及拡大に積極的に取り組みたい」と話した。  また、同電池を提供した積水ソーラーフィルム(大阪市北区)の上脇太社長は、「電力需要が大きい都市部で発電することで、地産地消型で再生可能エネルギーを導入できる。環境や地域と共生し、送配電網に負担がないメリットもある。咲洲庁舎の実装を情報発信の拠点とし、普及を加速化させていきたい」と意気込みを語った。  なお、大阪府は次世代型太陽電池普及促進事業として2026年度当初予算に2億3603万円を計上している。府有施設での率先導入や、設置可能性調査などを実施する。