神奈川県 県庁本庁舎リニューアル 基本・実施設計を26年度から

神奈川

県庁本庁舎。「キングの塔」の愛称で親しまれる

 神奈川県は、2026年度に県庁本庁舎の改修設計に着手する。入札または公募型プロポーザルで委託先を決め、28年度までの約2年間で基本・実施設計をまとめる。改修工事はフロアごとに移転しながら進める想定で、早ければ28年度中にも契約、着手する見通しだ。職員の執務環境の改善、文化財としての価値の保存を目的に、壁や天井など内装の改修、断熱化などを行う。  県庁本庁舎は1928年に竣工。鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建てで、塔屋は9階建て。延べ床面積は1万8323平方㍍。国の重要文化財に指定されている。  老朽化が著しく、壁や天井の塗装の剥がれ、床の破損などが見られる。廊下や階段では漏水が発生、設備の劣化も進んでいる。  職員が働きやすい執務環境を確保するとともに、重要文化財としての価値を保つため、庁舎全体をリニューアルする。2025年度には基礎調査を大林組(東京都港区)に委託し、内装などの劣化状況を調査。改修が必要な箇所を整理している。  壁や天井、建具の塗装の塗り替え、執務室のレイアウト変更に併せた照明や配線器具の更新、空調設備の更新などを行う。窓ガラスはペアガラスに交換して断熱化を図る。  改修工事に向けては26年度当初予算に9710万円を計上するとともに、28年度までの継続費6億6520万円を設定した。改修設計の委託先は入札または公募型プロポーザルで決める予定で、6月ごろの公告を目指す。この他、工事中の移転に関する計画の取りまとめや、文化財保護の観点からの設計の支援などもそれぞれ委託する想定だ。  順調に進めば28年度にも工事に着手する予定で、31年度ごろの完了を目指す。