川崎市 地域公共交通計画を改定 再開発に併せバス路線新設

神奈川

モビリティステーションのイメージ(地域公共交通計画資料より)

 川崎市は、地域の公共交通分野に関する取り組みをまとめた「川崎市地域公共交通計画」を改定した。再開発に併せてバス路線を新設するなど、社会の変革期に適応した交通ネットワークの形成を目指す。対象は川崎市全域の路線バス、コミュニティ交通、タクシーなど。2026~30年度の5年間を計画期間とする。  計画では、市民の暮らしやすさの向上や都市の利便性を確保するため、①バスネットワークを守る②多様なモビリティを活用する③利用しやすい環境を形成する-の三つの基本方針を定めた。  これに基づき、バス路線の効率化や輸送力の確保、DXの活用などの取り組みを実施する。  バス路線の効率化では、駅前再開発事業や鉄道・道路の基盤整備に併せ、バス路線の新設・見直しを実施する。また、長大・重複路線の再編に伴い、運転手やバス車両を他路線へ再配分してバスネットワークの維持・確保を目指す。  輸送力の確保については、運転手一人当たりの輸送力向上に向けて連節バスの導入を図る。それに伴い、走行環境を改善するためにバスベイなどの道路整備も実施する。  DXの活用に関しては、利用者の多い拠点駅へデジタルサイネージを設置し、交通網間の乗り換えの円滑化を進める。登戸駅前広場(26年度完成)や鷺沼駅前街区(31年度完成)には乗り場の情報提供案内や誘導サインを整備する。  この他にも、ベンチと上屋の設置によるバス待ち環境の改善を計画。路線バスを主軸にシェアモビリティなどの多様なサービスが乗り入れ、生活拠点の役割も兼ねたモビリティステーションの配置などを検討している。  川崎市の交通網は、市内を縦横断する鉄道網とターミナル駅から市街地に広がる路線バスネットワークで形成されている。運転手不足の深刻化とともにバスの運行便数も減少しており、市民生活や経済活動への影響が懸念されている。