塗料用シンナーの確保が困難 静岡県内では?

静岡
 中東情勢の混乱に伴い、静岡県内でも石油由来製品、特に塗料用シンナーの確保が困難な状況にある。県内の塗装業界団体からは、「供給不足が長引けば、夏以降の繁忙期に受注しても施工できない事態が出かねない」との懸念が出ている。  同団体によると「先週末(4月10日)ごろから一気に不足懸念が強まった」。業界内で「駆け込み需要のような動きが起き、メーカーや商社の入荷停止の案内が増えている」。   資機材を小売り販売する静岡市駿河区内のホームセンターは、「塗料用シンナー各種 次回入荷未定(メーカー出荷規制により)」と掲示(4月13日現在)。塗料用シンナーだけではなく、石油由来製品である養生材、マスキングテープなども購入制限を設けている。  同区内の塗装業者は「溶剤系塗料を水性系に切り替えるなど、仕様変更でしのぐ可能性もある」としつつ、県内の公共工事のピークを迎える梅雨明け以降に不足が続けば、「受注済み案件への対応が難しくなる恐れもある」と話す。  国土交通省は、シンナーの原料は安定的に供給されている一方、塗装工事業者をはじめとした末端の需要者で不足している実態があるとし、建設業界に製品の供給状況に関する情報提供を呼び掛けている段階。情報提供を基に流通の目詰まりを特定し、供給を安定化させる。  静岡県は、3月31日の総務省通達「中東情勢の変化等による原材料費、エネルギーコスト等の取引価格を反映した適正な請負代金の設定や適正な工期の確保について(要請)」に基づき、庁内や市町へ文書を発出。また、資材価格等の高騰による変動額が一定の限度を超えた場合、「静岡県建設工事請負契約約款第25条(スライド条項)」による対応をしていく。