庄内川河川 枇杷島地区の堤防整備 26年度に着手

中部

鉄道橋下流部(画像奥)の堤防整備に着手する(庄内川河川事務所提供)

 国土交通省庄内川河川事務所は、枇杷島地区で進めている庄内川特定構造物改築事業の一環として、JR東海道新幹線・東海道本線の鉄道橋下流部の堤防整備に2026年度から着手する。清須市側(右岸)の延長約200㍍と名古屋市側(左岸)の100㍍を対象に、既存堤防の拡幅などを実施していく。完了時期は未定。鉄道橋については、将来の架け替えに向けて概略設計を進めている段階だ。  鉄道橋の上流で進行中の県道枇杷島橋の架け替えは、25年6月に、両岸の旧橋橋台の撤去が完了した。現在は、左岸側の新橋橋台の施工と、旧橋下部工の撤去を進めており、いずれも26年度の間に完了させる。これで旧橋撤去はおおむね完了する見通し。  新橋の整備では、同事務所が、右岸側の橋台の工事を26年度に発注し、27年度から本格化させていく。下部工と上部工の整備は名古屋市が担当することになっており、下部工は28年度までに完了させ、上部工は27~29年度にかけて進める。接続する道路工は、左岸側を名古屋市、右岸側を愛知県が29~30年度に施工し、迂回用(うかい)の仮橋は30年度から撤去が始まる。  新たな枇杷島橋は、橋長218㍍(径間長67㍍+84㍍+67㍍)の3径間連続鋼床版箱桁橋。幅員は27・8㍍。下部工は、逆T式橋台2基、壁式橋脚2基、基礎は橋台を場所打ち杭、橋脚をニューマチックケーソンで構築。現橋は橋長177㍍。  主要事業を見ると、下流部の打出地区で、堤防の高さや幅の不足を補うため、盛土工や擁壁工などの堤防整備を左岸側の川表で実施する。同地区の工事は26年度内に完了させる。日比津地区の堤防整備は、全長約400㍍のうち、26年度は延長200㍍を対象に盛土工や舗装工などを実施していく。同地区の完了は27年度以降となる。  山田地区の低水護岸整備は、延長50㍍(全体延長は現在設計中)で、根固め工と護岸基礎工を進める。新川中橋下流右岸の大野木地区の堤防整備は、川裏側の延長200㍍で掘削工と被覆土工を実施する。26年度の工事で、同地区での堤防整備は完了となる。  庄内川中流部の庄内川と内津川が交わる上条地区では、堤防強化を進めており、本年度は川裏側の浸透対策などを延長200㍍施工していく予定。同地区の堤防強化はこれで完了となる。土岐川の月見地区(岐阜県多治見市)では、下流側の河道が山に挟まれ、流下能力が不足しているため、河道拡幅と河道掘削を計画している。本年度は、河道掘削を3000立方㍍実施する。河道拡幅の規模は現在、設計を詰めている段階にある。  多治見市のかわまちづくりは、本年度に上流側の散策路の整備を完了させる。下流部については、着工に向けて地元との調整を進める。  樹木伐採は、泉・小田井・味鋺・吉根・高蔵寺地区を対象に、河川維持管理計画に基づき実施していく。また、泉地区では河道掘削も進める。  ソフト面では、「流域治水の自分事化」の取り組みの中で、小学校低学年を対象に「大雨の日たいけんクイズ」を作成。子どもたちが大雨の時に気を付けるべきことを、楽しみながら学ぶことができるようにした。  同事務所の26年度事業費は、枇杷島橋の架け替えなどの受託工事を含め、35億7600万円となり、前年度当初比で約1・1%の減少となった。