神奈川県警 入札不調続く多摩警察署増築工事 昇降機棟の整備など先行して着手へ

神奈川
 神奈川県は、入札不調が続いている多摩警察署増築工事の計画を見直し、これまで増築工事と一括して発注していたエレベーター棟の新築工事、既存棟の改修工事に先行して着手する。2026年度に設計をまとめ、27年度から約2年間で工事を完了させる。増築棟については今後も整備に向けた検討を続ける方針だ。  増築工事では、敷地内の車庫などを解体して鉄骨造3階建て延べ845平方㍍の別館棟を建設する計画だった。昇降機・渡り廊下棟の整備、既存棟のトイレの改修も一括して発注していた。入札参加資格を変更したり、建築と設備工事を分離したりするなどの対策を講じながら再公告してきたが、23年度から25年度にかけて5回にわたり不調となった。敷地が狭いことや、警察の業務を24時間継続した状態での居ながら工事になることなどが不調の要因とされる。  新築する昇降機棟は再度設計を行い、適切な規模に見直す。昇降機・渡り廊下棟として計画していた規模は鉄骨造4階建て延べ約400平方㍍だった。  既存棟では1階にあるトイレをユニバーサルデザインなどに配慮した「みんなのトイレ」に改修する。2階以上のトイレも内装、設備などの改修を行う。  増築棟の上階に移設する予定だった非常用発電機の浸水対策も実施する。引き続き既存棟の1階に置くことになるため、浸水対策の方法を改めて検討する。既存棟の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ2279平方㍍。  一般競争入札で設計の委託先を決める予定で、4月末ごろの公告を見込む。当初予算では26年度の支出予定額900万円を含め、29年度までの継続費8億8600万円を設定している。  多摩警察署の所在地は川崎市多摩区枡形3ノ1ノ1。