池田市 市民文化会館の長寿命化計画を策定
大阪
池田市は、建築から51年が経過し老朽化が著しい「池田市民文化会館」について、施設の長寿命化計画を策定し、大規模改修に向けた具体的な検討を開始する。施設には耐震改修が必要な「特定天井」があることから、安全性を確保しつつ、持続可能な維持管理の在り方について検討を進める。2026年度から28年度までの3年間を準備期間(設計・調査、関係者との調整・合意形成の確保など)とし、29年度から2~3カ年での工事を実施する見通しだ。
1975年に完成した同施設は、鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ8365平方㍍。所在地は天神1ノ7ノ1。大ホールや小ホール、コンベンションホール、会議室、併設レストランなどを備えた文化・芸術活動の中核拠点で、大規模な集客を伴う行事を市内で完結できる数少ない施設である。
健全度調査では、重要な箇所に不具合があるとされる「判定C」や、安全性・機能性に問題があるとされる「判定D」に該当する劣化箇所が多数確認された。具体的には、大ホール屋根でシート防水のめくれ、部分的に破断あり、外壁タイルには浮きやクラックが多数確認されている。鋼製建具についても腐食などで、タイル目地や建具まわりのシーリング材の劣化が著しい。
内装では、大ホール客席天井や小ホール天井、ホワイエ天井が特定天井に該当する可能性があるが、振れ止めなどの耐震補強が施されていない。また、電気設備は更新目安年数を超過している他、照明設備と誘導灯は老朽化とともにLED化も未対応の状態だ。
今後の改修では、老朽化対策にとどまらず、市が策定した「公共施設等総合管理計画」や「個別施設計画」に基づき、施設の安全性・機能性を確保しつつ、維持管理コストの最適化を図る。
