短期借入金利「上昇」強まる 地域建設業の景況調査

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 東日本建設業保証、西日本建設業保証、北海道建設業保証の3社による地元建設業界の景況調査で、今期(1~3月)の短期借入金利について聞いたところ、「上昇」と回答した割合が「下降」を大きく上回った。前期(2025年10~12月)と比べ、「上昇」と回答した割合が拡大した。来期(4~6月)についても短期借入金利の「上昇」を見込む回答が多かった。  調査は保証会社と取引のある、公共主体の元請けの肌感覚を示すもの。今回は2180社から回答を得た。3月上旬に実施したため、中東情勢の影響は織り込んでいない。  短期借入金利について「上昇」と回答した割合から「下降」を差し引いて2で除して算出するBSI値は、今期が21・5となり、前期から8・5ポイント上昇した。来期見通しも20・0と高い水準にある。  今期の短期借入金利は「2%台」が23・2%を占め、前期から3・4ポイント拡大。「1%未満」は16・0%で6・5ポイント縮小した。  ただし、短期借入金は増加傾向にあり、銀行の貸出は「容易」な傾向が続いている。金利は高まっているものの、銀行が貸出先を厳しく選別する状況になっているわけではない。  今期の資金繰りは、「容易」と回答した割合が「厳しい」を上回った。支払手形の現金化までの日数(平均サイト)は「60日未満」が65・1%となり、前期と比べ2・5ポイント拡大した。受取手形では、平均サイトが「60日未満」とした割合は42・1%で、5・1ポイント上昇したものの、まだ過半数を占めるには至ってはいない。来期の資金繰りは「厳しい」傾向に転ずる見通し。  今期の景気は「悪い」が「良い」を上回り、BSI値はマイナス10・0。地区別では東北のマイナス傾向が最も大きかった。資材価格は上昇、労務は確保困難の傾向が続いており、来期はさらに強まる見通しだった。